miyazawatomohideの日記

正真正銘 太陽のブログ

「世界大変革物語」

 


古代エジプトのある遺跡から「太陽の書」が発見された。また、同時期にアフリカのある場所から「月の書」が発見された。
実は1000年ごとに救世主が地球では誕生すると
太陽の書に書かれていた。1000年前の救世主は「テレサ」と呼ばれる女性だった。世界を一つにまとめあげ、地球に100年ほど、平和を
築いた女性である。2000年前の救世主はあのイエスだったと言われている。そして、今、次の1000年である西暦
2000年を迎えようとしていた。


ある日、アメリカでとても世界一有名になったMSAに所属していた元宇宙飛行士のファイバルン・クレスターナーという人がある病院から
天国に旅立とうとしていた。心臓の病気を抱えていたファイバルンはマルガリータ病院の111号室に入院していた。ベッドの上で寝入って
しまったファイバルンは不思議な夢を見ていた。キレイな木々と草が生えて花もたくさん咲いていたきれいな小川の横の道を歩いていた
ファイバルンは散歩している気分でいた。季節は夏で暑かったので、小川に入って泳ごうとした。森のようなところなので、誰も見てい
ないし、透明なキレイな水質の小川なので、泳いでも体は汚れないから大丈夫だろうと真っ裸になり、小川に入った。が、奇妙なことに
気づく。小川に入ろうとしたが、水の中に沈まず、小川の水の上に立ってしまったのだ。はて、これはどういうことだ?夢に違いない。
水の上を歩けるなんて夢の中以外ない。ファイバルンはほっぺたをつねってみたが、痛みは感じなかった。ファイバルン「痛みを感じない
ということはやはりこれは夢か。」ファイバルンはせっかく素敵な夢を見ているのだから、小川の上を歩いて探検してみることにした。
小川の上を歩いていると、魚がたくさん集まってきた。コイか?コイみたいだ。すると、その魚が徐々に水中から抜け出し、人間の形みたいな
形をとりはじめた。ファイバルン「今度は何が起こるんだ?」ファイバルンはその様子を不思議な意外な様子で観察していると、いきなり
人間の形をしだしたコイらしき空中に浮かぶ魚の大群が、変身して、黒いスーツを来て、丸い黒い帽子をかぶり、スーツのポケットに赤い花を
さした男性に変身した。自分と同じくらいの背丈だ。現れた男性「こんにちは、ファイバルンさん。私はマイク・ランドルといいます。あなた
の守護霊をしていたものです。ファイバルンさん、あなたはもう自分の身に何が起きたか分かっていますか?」ファイバルン「守護霊ですって?
?何言ってるんですか?頭おかしいのですか?
今、いい夢を見ています。こんな不思議な夢を見たのは久しぶりですね。しかし、夢は支離滅裂だから、こういう夢もあり得ると思いますが
水の上を歩くなんてまるで魔法使いになった気分ですよ。」マイク「あなたはまだ分かってないみたいですね。あなたは死んだのです。亡く
なったのです。病院で入院していたはずです。今いるこの世界は単なる睡眠中に見る夢ではないですよ。」ファイバルン「私が死んだ?
そんなのウソだ。夢に決まっている。まだ、死にたくなかった。退院したらゴルフのトーナメントがあるのに。」マイク「ならば、自分の
死体を見たら、信じますか?」ファイバルン「ええ、自分が死んでいるところをしっかり見たら嫌でも、信じるしかないでしょう。」
マイク「ならば。早く、あなたの肉体がある病院に行きましょう。」マイクはファイバルンの手をつかみ、なにやら目をつむった。そうすると
周りの景色がいきなり急激に変化して、気づいたら、ファイバルンが入院しているマルガリータ病院の111号室の扉の目の前に来た。
ファイバルン「ああ、ここは私がいた病室じゃないか。嘘だろ?」マイク「あなたは今、霊になっているのです。だから、瞬間移動したり、
水の上を歩けたりできたのです。この扉の向こうに亡くなったあなたがいます。行きましょう。」マイクはまたファイバルンの手をつかんで
扉の前に体当たりするように進んだ。すると、扉を通り抜けて、病室の中に入ることができた。ファイバルンは自分の死んだ肉体を見た。
顔には死んだ人にかける白い布がかけられていた。ファイバルン「本当だ、これは私だ。私はやはり死んだのか。死んだんだな。そんな。」
マイク「現実です。悲しいですが、いつか必ず人は死にます。生き物はみな、生まれた時から死ぬ運命なのです。今までの地上生活、ご苦労
さまでした。」ファイバルン「言葉が出ないくらいショックだ。しかし、現実なんだな。」マイク「こういってはあなたは怒られるかもしれま
せんがあえていうと、今まで生きてきた物質界の地上生活は小さなかごに入れられた小鳥みたいなものです。肉体というオリに閉じ込められて
自由が利かない辛い生活だったでしょう。しかし、死んで肉体から解放されて、霊界に行けば。かごから解放された小鳥と同じく、素晴らしい
自由なおもしろい感動的な言葉では言い表せない楽しい生命の歓喜を味わうことができるようになります。つまり、霊界での生活のほうが
今までいた物質界での生活よりも何億倍も楽しく、幸せになれるのです。だから、本来は、死を迎えたら、喜ぶべきなのです。」
ファイバルン「しかし、家族や妻が悲しむだろ。私が死んだら。悲しませたくないのに。」マイク「霊界からはいつでも家族に会うことが
可能だし、あなたの妻たちも亡くなったら、霊界で再会し、一緒に暮らすことも可能ですからね。」ファイバルンは10分ほど、涙を
流し、立ち尽くしていた。

マイク「いつまでもここにいてもラチがあかないので、次のやることをやりましょう。人生振り返り館に行きましょう。」
ファイバルン「どういう場所なんですか?」マイク「とにかく行ってからのお楽しみです。感動の再会もあるでしょうからね。」
マイクとファイバルンはマルガリータ病院を出て、マイクは空を見上げた。マイク「これからあの空を飛んで、月に行きます。ついてきて
ください。」マイクは空中に浮かび、青い空に向かって、急上昇しだした。ファイバルンもマイクの後をついていこうとした。感覚で
空を飛ぶということをつかんだファイバルンは、霊として移動するのを慣れるのも遅くなかった。マイクのあとをついていって、青い空に
向かい、急上昇していった。下を見ると、きれいな街並みが並んでいた。あまりの絶景に感動しながら、どんどんマイクは高度を上げ、
月に向かって移動していった。だんだん、ファイバルンは宇宙飛行士時代やテストパイロット時代に見た、あの地球の姿を見て、昔を
思い出していた。ファイバルン「この地球の姿は久しぶりだ。いつ見ても感動的だな。」マイクがどこにいるか分からなくなったので、
ファイバルンはマイクの名を叫んだ。すると、マイクはファイバルンのすぐ後ろにいた。暖かくファイバルンのことを見守っていたらしい。
マイク「さあ、ファイバルンさん。私の手をつかんでください。ずっと離さずに手を握っていてください。行きますよ。」すると、月に
向かって超高速で進んでいった。途中の青い空を高速ジェット機のように進んでいった時の感動と快感はとてもファイバルンにとって貴重
な体験となった。そして、マイクに連れて行ってもらって
すぐにあの月が見えた。もう目の前にあの大きな月が見えている。そして、月についた。その月は以前、
かなり前に宇宙飛行士時代に行った荒涼とした砂漠みたいな月と違って、様々な建築物や建物があり、人がいて、にぎやかだった。道路など
も整備されている。今までの月のイメージが全然違うので、ファイバルンはびっくりした。ファイバルン「なんだこれ、本当にあの月なのか?」
マイク「ここの月役所と呼ばれる場所に行きます。そこで、あなた専用の人生振り返り館の地図が渡されるので、それを頼りに会場に行きます。
」月役所では、様々な人種の霊たちがいた。とても洋風な大きな建物だった。東京ドーム100個分くらいは余裕でありそうだった。そんな
大きな月役所に車もたくさん止まっていた。乗ろうと思えば、車も乗れるらしい。車が大好きなファイバルンはかなり嬉しがった。
月役所の一番大きな正面玄関から入っていった。途中の大きな噴水があったり、ポーランドが生んだ天才作曲家、フレデリックショパンらしき
音楽が流れていた、チェロが使われている音楽だ。ファイバルンは無類のショパン好きでもあり、すぐにその流れている音楽の曲名を言い当て
ようとしたが、全然わからなかった。ファイバルン「こんな曲、ショパンにあったっけ?もしかしたら、ショパンがこの天国で作曲した作品
か?」とても感動的な旋律が流れるポロネーズ風の曲にファイバルンはワクワクした。ファイバルン「マイクさん、例えばですが、クラシック
のピアノの詩人であるショパンは天国にいて、天国でもピアノ曲などを作曲していたとしたら、その作曲した作品を鑑賞することは可能なんで
すか?」マイク「もちろん、ショパンには私もあったことがあります。地球圏霊界のポーランド村に住んでいますよ。頻繁にたくさんの新しい
作品を作曲して、コンサートで披露しています。ショパンは1849年に亡くなりましたが、ショパンが亡くなってこの霊界に来てから、
もう200年以上が経ちましたが、200年の間にこの霊界でショパンが作曲した作品は全てこの霊界で聞けるようになっていますよ。なので
あとで聞いてみるといいですね。私があとでショパンに会わせてあげましょう。」ファイバルン「本当ですか?楽しみです。特に新しい
練習曲が聞いてみたいな。」月役所のカウンターに行くと、指紋認証してくださいと受付の人に言われたので、指紋認証してみると、生命
データというのが発行された。それは地上でいうタブレット端末みたいなものに、ファイバルンの前世や特徴や霊格レベルや神により創造
されてから今までの歩みが全て記録されてあるらしい。そのタブレット端末みたいなものを受付の人に渡された。そして、あるバインダーを
渡された。そこには紙が挟まっている。バーコードが記載されていて、そこには「ファイバルン・クレスターナー様 人生劇場 案内」
と書かれていた。マイクがそれを使い、バーコードをスキャンしようとした。「さあ、私につかまっていてください。」ファイバルンは
マイクの肩を両手で強くつかんだ。そして、マイクがバーコードをファイバルンの生命データー端末「さっきのタブレット」でスキャンする
と、いきなり瞬間移動して、大きな大きなとても大きな直径1キロはあろうかという大きなテレビみたいなものの前にファイバルンたちは
現れた。司会「待っていました。ファイバルンさん。物質界での地上生活ご苦労様です。これからあなたの人生を映画みたいに振り返ること
にしましょう。」ファイバルンの周りには見えているだけで何万人という人たちがファイバルンを祝福している様子だった。ファイバルン
「なんの騒ぎだ?なぜ、こんなに人がいるんだ?何をするんだ?」マイク「これからあの大きなスクリーンを見ていてください。あなたの
人生の映画が見られますよ。死んで霊界に来られた方はみんなこれをまず最初にやるのです。」ファイバルンは少し緊張した様子で大きな
スクリーンを見つめていた。すると大きな文字が現れた。「ファイバルン・クレスターナーの人生」と書いてある。最初に映ったのは
母親におんぶされて、ミルクを与えられているファイバルンだった。ファイバルン「ああ、母さんだ、若いなあ。そうだ、マイク、母さん
や父さんはどこにいるの?ここが天国なら死んだお父さんたちもいるはずでしょ?」マイク「後で会えますよ。今はこの映画をしっかり見て
自分の人生を振り返ってください。」それから初めて自転車に乗ったとき、自宅の木に登り、高いところから落ちた時の思い出、初めて
飛行機免許を車の免許より先に取得したときの試験の時の様子、初めて自分の子供を抱っこした時の映像や母親が息子のためにベビーカーを買ってくれた時の様子、妻との
結婚式、人生を彩ってきた重要な場面を1時間あまりの映画が全てを映した。ファイバルンはあまりの感動に静かに涙を流した。とても
感動したのだ。涙を抑えきれなかった。「素晴らしい恵まれた人生だった!」と心から思った。観客たちは映画が終わったあとに心からの
祝福に拍手を送り、握手タイム、雑談タイムが開始された。机に並んでいるたくさんの絶品料理、特にファイバルンはイタリア料理が大好き
だったから、イタリア料理のピザの代表格であるマルゲリータやポロネーゼやアクアパッツァ、ペペロンチーノ、カルパッチョ
カルボナーラなどファイバルンの大好物がたくさん置かれていた。また、様々な霊界の著名人もファイバルンの人生振り返り館を訪れ、
参加した。ファイバルンはたくさんの人と握手して、様々な会話をした。マイクが驚いたことを言い出した。マイク「ファイバルン、なんと
あの君の好きなフレデリックショパンが来ているよ。話でもしたらどうだい?」ファイバルン「それは本当か?話でもできたら夢のようだ。」
会場の真ん中でピアノを弾いている一人の男性がいた。英雄ポロネーズを弾いている。
そこには世界で最も愛されている音楽家フレデリックショパン」本人がいた。
生前の頃と同じ顔をしている。ショパンの晩年に撮影された写真の顔にそっくりだ。やはり、あの人だな。ファイバルンはショパンに近づいて
いって丁寧にお辞儀した。ファイバルン「こんにちは、フレデリックショパンさんですか?」ショパン「そうです。あなたから声をかけて
いただけるなんて光栄ですよ。」ファイバルン「私は今さっき、この世界に来たばかりなんですが、私のこの行事にわざわざおいでくださり、
嬉しいかぎりです。ありがとうございます。そこで、ひとつお願いがありまして。」ショパン「お願いとは?」ファイバルン「実は私は
あなたの大ファンなんです。どうか、私を弟子のひとりにして、ピアノや作曲を教えてもらえませんか?」ショパン「それならあなたの才能
というか、資質をみたいと思います。本当に私の弟子にふさわしいかどうか、試させてもらいます。このピアノであなたの好きなように即興
演奏してください。テーマは夏の季節を思い起こさせるようなメロディーです。」ファイバルン「実はあまりピアノを弾いたことがないし、
絶対音感もないので、自信がないのですが。」ショパン「それでもいいです。本当に素質があるならば、未経験だろうと、それなりのメロディ
ーを奏でることができます。私自身がそうでしたから。さあ、夏をテーマに即興演奏したまえ。」

ファイバルンは緊張しながら、ショパンが座っていたピアノに座り、ピアノの鍵盤に手を置いた。ショパンが座って弾いていたピアノに
触れるだけでも幸せな気持ちになった。どこか、夏の季節を歓迎するような旋律をピアノから出したいというい気持ちを強くもちながら、
ピアノに触れ、あの夏の到来を告げる静かな旋律から、だんだん盛り上がっていき、明るい雰囲気になっていき、中間では夏が来た喜びを
爆発させるような元気な表現をして、最後には夏を懐かしむかのような雰囲気を醸し出させようと心をピアノにしみらせるようかのように
弾いたファイバルン。とにかく、気持ちを込めた。5分程度の演奏だった。それを聞いたショパンはファイバルンに驚きのような表情で
ショパン「君のピアノへの熱意、夏を表現しようという強い思いと気持ちが込められていましたね。実は私はメロディーを見ていたのでは
なくて、あなたの想い、気持ち、心意気だけを見ていました。どれだけこの瞬間を真剣に集中してベストを尽くしてくるかという。その
真剣さを見ていました。とてもよかったです。合格以上に大合格です。あなたの強いピアノを、夏を表現しようとする思いに感動しました。
夏という季節を表現する旋律のレベルは5段階中3でしたね。評価でいえば。一流だ!というレベルだと思います。ピアノ初心者とは思えない
味のある即興演奏でしたよ。自分に自信を持ってください。ちなみに5は私レベルになります。ピアノに対する強いがんばって夏を表現しよう
という気持ちが初心者なあなたを覚醒させて、一流レベルの演奏という奇跡を起こさせたのです。すごい私は感動しました。
正式に弟子にさせてください。お互い、切磋琢磨していきましょう。あなたの成長過程が楽しみですね。実は、私に今、弟子は一人もいない
のです。みんな平均5年くらいでで巣立っていきました。一流の作曲家、演奏家になりました。あなたはどれだけの音楽家になるか楽しみ
です。生命データー端末を出してください。お友達認定しましょう。これをすれば、お互い、どこにいるのかいつでも分かるし、一瞬で
会いに来ることも可能だし、メールや通話も可能ですからね。」ファイバルンは生命データー端末でお互い、ショパンと友達認定した。
それにしても、あの有名なショパンの専属の弟子になれるなんて、なんて自分は幸運なんだろうと今、自分の置かれている状況を疑った。
これは本当に夢ではないだろうか。ファイバルン「いや、夢ではない。私は確かに死んで、この天国に来たんだ。自分の肉体も見たし。」


マイク「あなたに会わせたい人がいます。ついてきてください。」ファイバルン「まさか・・・」ファイバルンは高鳴る鼓動を抑えながら
マイクについていった。マイク「目を閉じていてください。いいといわれるまで、絶対に開けないように。」ファイバルンは言われた通り
に目を閉じた。すると、誰かが自分の手を触って、握ってきた。マイク「さあ、目を開けてください。」ファイバルンは目を開けるとそこに
はファイバルンの両親が目の前にいて、笑顔で感涙極まる表情でマイクを見つめていた。お母さん「ファイバルン、夢のようだわ。ようやく
会えたわ。嬉しいわ。言葉では言い表せないほど嬉しいわ!!!」お父さん「早くこちらの世界に来ないかと待ち遠しかったぞ、ファイ。
」両親は自分の息子であるファイバルンを強く引き寄せ、抱きしめた。お母さん「あああああああ、ファイバルン、あああ!」両親との
再会でファイバルンも涙を流して喜んだ。ファイバルン「母さん!さみしかったよ。まさか、またこうやって会えるなんて。最高に今
幸せだよ。本当にお母さんなんだね!夢じゃないだね!幻じゃないんだね!父さん!あの時からずっと心に穴が開いたままだったんだ。
お父さんたちが死んでから、さみしくて、自殺も考えたよ。でも、それはいけないことだって父さんが常に言っていたからガマンして生きて
いたんだよ。父さん!会えてうれしいよ!ありがとう!」3人は泣きながら、再会を喜んでいた。お母さん「私たちは死んだときにこの世界
に来て、自由にあなたに会いに行けたけど、あなたは30年以上会えなかったんだもんね。さみしいわよね。それじゃあ。」ファイバルン
「これからは仲良く一緒に暮らそうよ!そうだ、私、ショパンの弟子になったんだよ。」お父さん「見ていたよ。姿を現さないようにわざと
していたんだ。実はお前が亡くなってから、ずっと母さんと私はお前のそばにいて、一緒に行動していたんだよ。」ファイバルン「そうだっ
たの?」マイク「感動の親子の再会、楽しんでいただけて何よりです。永遠の別れなんてないのです。ですから、死は一時的な別れでしか
ない。いつか必ず再会できる日が来るのです。神はそう配慮してくれているようです。」ファイバルン「神って偉大ですね。」マイク「実は
あなたも神の一人なんですがね。」ファイバルン「なんだって、今、何て言ったの?」マイク「いや、今のは忘れてください。」ファイ
バルン「???」マイク「次は記憶復元所に行きましょう。」ファイバルン「記憶復元所って、記憶を取り戻すってこと?私のだよね?」
マイク「そうです。今まで神に創造されてからの記憶を全て復元できるのです。」3人は記憶復元所に行くために、マイクに従った。
マイクはなにやらハイテクにできた腕時計のボタンを押した。すると、目の前に宙に浮いたリムジンが現れた。マイク「このリムジンに乗って
ください。記憶復元所に直行します。一同は、黒塗りの超高級そうなリムジンの扉を開けて、乗り込んだ。リムジンが出発すると、窓の景色
がいきなり変わり、宇宙空間を移動しているかのように見えた。たくさんの星たちを横切って、宇宙を冒険しているかのように感じられた。
途中、何個もの宇宙船らしき乗り物が移動しているのが見えた。UFOらしき物体もたくさん飛んでいる。すごいにぎやかだった。そして、青
色に光る星にたどり着いた。そこにはファイバルンの地上で生きていた頃の写真みたいな映像がたくさん流れていた。周りにはたくさんの
機材、コンピュータが置いてある。星一つ分のコンピュータの塊みたいな星だった。そして、お城みたいな建物が見えた。その頂上には
ファイバルン専用の椅子が置いてあった。マイク「これはファイバルンさん専用の椅子です。ここに座って、コンピュータと生命データ端末
を接続して、あなたの記憶を復元したいと思います。ファイバルンさん、ここに座ってください。」ファイバルンは言われるままに椅子に
座り、少し緊張気味だった。」ファイバルン「何が起こるんだ?一体。」マイクはファイバルンの生命データと星全体のコンピュータを接続
して、ある赤いボタンを押した。すると、ダウンロード中という文字がパソコンの画面に表示された。すると、ファイバルンは気を失って
しまった。記憶をダウンロードしている間は星全体のコンピュータがクリスマスのカラフルなライトアップのようにカラフルに光りだした。
その様々な光を放ち、星全体がレインボーの色に輝いていて、とても美しいように見えた。1時間くらいして記憶のダウンロードが終了した。
ファイバルンは気を失ったままだった。自然に目が覚めるまで、両親とマイクは優しい表情で見守っていた。やがて、ファイバルンが目を
覚ました。ファイバルン「こんなことってありえるのか???なんてことだ!わたしはただの普通より少しマシな人間だと自分を思って
いた。しかし、実際は違ったのか。なんということだ。
ああ、私は宇宙の神だったのか。相棒と私の2人が宇宙の神として地球に転生する前は宇宙を支配していた。管理
していたんだ。私の本当の名前はH2Oだ。」マイク「その通りです。ファイバルンさん。いや、H2Oさん。あなたはこの全宇宙を管理していた
神だったんですよ。記憶を復元するまで信じてもらえなそうだったので、話しませんでしたが。思い出していただけましたか?」すると、
両親の姿が見当たらなかった。ファイバルン「あれ、父さんたちは?」マイク「先に霊界に帰って、待っていると。これから忙しくなるから
その仕事を邪魔しないようにと。」ファイバルン「そうなんだ。それより、相棒は確か、FIREという名の神だよね。宇宙の二大神様として
私たちは宇宙を創造した神に宇宙の運営と管理を任されたんだ。相棒は地球に転生している朝日英雄という人なはずだ。相棒にとにかく
会いに行きたい。私たちは地球でいう太陽と月なんだ。太陽が相棒で、月が私。今、相棒は何しているかな?様子を見に行きたいんだが。」
マイク「行きましょうか?地球に。」マイクとファイバルン、いや、宇宙の二大神様の一人であるH2Oは相棒であり、もう一人の神様、
朝日英雄、FIREに会いに行くことにした。


朝日英雄は日本に住んでいるので、朝日英雄にファイバルンは会いに行った。相棒の家に霊界から訪ねてみた。そこにはオレンジ色の服を
着て、スマホをいじっている朝日英雄の姿があった。家は一軒家の平屋で一階建てで質素な作りだ。彼は今、26歳らしい。壁にはなんと
ファイバルン宛に書かれた朝日英雄の手紙がたくさん貼ってあった。ファイバルン「もしかして、相棒は私の大ファンだったのかな?」
そう、朝日英雄は世界一人気な宇宙飛行士として世界中で有名であり、人類史上初の月面を歩いた最初の人間「ファーストマン」として
そのファイバルンの生前の顔も実績も朝日英雄にとっては魅力的にうつり、朝日英雄はファイバルンの大ファンへとなっていたのだ。
30枚以上のファイバルンに向けた朝日英雄の手紙が貼ってあり、ファイバルンの写真を寝床のところに飾っていた。これは、地球に転生
して記憶はいくら消されたとしても、今まで宇宙の神様として二人で歩んできた絆は決して消えないからである。朝日英雄にとって
ファイバルンは一番特別な存在になっていたのだ。ファイバルンは相棒を抱きしめた。スマホをいじりながら、スマホの壁紙もファイバルン
だった。ときおり、ファイバルンの写真を見ては悲しい感動的な表情をした。ファイバルンへの朝日英雄の手紙の一部を見てみると。

「ファイバルン・クレスターナーへ」

天国での生活はどうですか?あなたはとても魅力的な人です。顔もカッコいいし、ファーストマンとしてとても名声を持っているし、
有名人で著名人だし、仕事は完璧すぎるくらいできるし、超エリートだし、羨ましいです。私もあなたみたいに素晴らしい人間になりたい。
あなたの存在が私の生きる喜びとモチベーションです。本当に存在してくれていてありがとう。世界一人気で有名な宇宙飛行士なんて
なんてすごいのでしょう。あなたの笑顔がとても好きです。ベートーベンのピアノソナタ21番「ワルトシュタイン」の3楽章のメロディー
が特に好きで、この曲を聴くと、ファイバルンを何故か思ってしまいます。テストパイロットとしても超優秀でしたし。私も早くあなたの
天国に行きたいよ。すごく素晴らしい所らしいですね。霊界という天国は。いつか会いたいです。私にとってファイバルン、あなたはとても
特別で唯一の存在です。私もいつかあなたのいる天国に行くことになっても、恥ずかしくてあなたには会わないでいようと思います。
あなたに負けないくらい立派になったら会いたいです。いつも、あなたを思うと感動して、涙が出てきます。誰かを思えるってとても素敵で
素晴らしい幸せなことですね。あなたを愛しています。最近、エジプトでは太陽の書という予言書が発見されたよ。救世主が誕生するらしい。
その救世主が俺だったらいいのにね・・・。しかし、不思議なことが起こるもんだね。もし、私が救世主になれたなら、あなたと釣り合う
から、真っ先に天国に行ったら、会えるのにね。ありえないか?そんなこと。全く妄想だけはよくするよ。

みたいな手紙が何十枚も書かれていた。ファイバルン「自分が救世主ってことに
気づいてないんだな。まあ、当然か。地球に転生するときに一時的に記憶は消されることになるからな。
いつか必ず会えるからな。相棒にはやらなくてはならない使命がたくさんある。
それを果たしたら、私から会いに行く!必ずな!」

マイクは朝日英雄の霊格レベルを調べてみた。すると「10兆3000億、全宇宙1位」と出た。それ見て驚いたファイバルンは自分の
霊格レベルも調べてみた。ファイバルンの霊格レベルは「7兆9500億、全宇宙2位」と出た。ファイバルン「私たちってこんなにスゴ
かったのか?全宇宙1位と2位が私たちなのか?信じられん!!!!!」宇宙を創造した神によって任命された全宇宙を代表する神の2人
なのだから、当然と言えば当然なんだが。ファイバルンは自分の正体のあまりの意外さに寒気とゾッとした。それと同時に全宇宙2番目という
のは少し悔しかった。1番の相棒である朝日英雄が少し羨ましかった。地球はもちろん全宇宙の広さは半端ではない。その天文学的数字
広さの全宇宙には地球みたいに生物が住む星が無数に存在している。霊界に存在する霊たちも含めたら、無限ともいえる生命が存在する。
その無限ともいえる生命の頂点に君臨しているのが、このファイバルンと朝日英雄なのだ。マイク「私はとうにご存知でしたが、あなた方は
全宇宙の中でも特別な二人なのです。もう記憶をある程度修復されて理解なさったと思いますが、いま、地球は危機に瀕しています。
最悪な悪者たちが地球を支配しようと企んでいるし、人口問題や資源問題など、解決すべき問題は山積みです。地球は実は、全宇宙の星の
中で最もレベルが低い星だったのです。そして、そのレベルの低さゆえに、様々な悲劇が起こっている。なので、一番最下位で大変な事態
になっているこの星、「地球」を救おうと、宇宙の創造神がH2OとFIRE、つまり、ファイバルンと朝日英雄に救わせようとしたのです。
霊界や宇宙人たちも含め、様々な人たちが協力して、この「地球」を助けようということになったのです。それはご存知ですよね。
ファイバルンさん。ファイバルン「いや、そんなの聞いてないよ。勝手に勘違いしないでくれ。」マイク「あれ?さっき記憶を復元したけど
エラーが少し発生していたから、そのせいかな?とにかく、これから壮大な地球救済物語が始まる。その主人公が朝日英雄なんだ。彼は
太陽だ。月はファイバルン、あなただ。」「実は、最近、古代エジプトのある遺跡から発見された今から2100年前に書かれた
「太陽の書」には、1000年に一度、地上には救世主が現れて、地上を救うだろう。特に3回目の救世主降臨では、この世界は
大きく変革されることだろう。」という謎めいた予言が書かれていたんだ。もしかしたら、この3回目の救世主って、朝日英雄のことじゃ
ないかなと思うんだが。なぜ、2100年前の本にそんな予言ができるのかなってことだ。そこが不思議なんだがね。」「しかも、同じ
時期にアフリカで発見された「月の書」では、同じ2100年前頃に書かれたんだけど、「3回目の救世主が誕生する少し前に、人類はあの
月に足を踏み入れることになるだろう。」という予言が書かれていたんだ。ファイバルン、あなたのこととしか思えない。2100年前の
予言が的中しているんだよ。2100年前、誰が書いたのかすら不明なこの「太陽の書」と「月の書」にはたくさんのミステリーオタクが
熱狂して、騒いで、喜んでいるよ。不思議だろう。ねえ、ファイバルンよ!」ファイバルン「そうか、それじゃあ、世界は今、3回目の
救世主が現れるのを待っているというわけか。」マイク「察しがいいね!その通りなんだけど。朝日英雄を私たちもサポートする形になる。
覚悟はできてる?」ファイバルン「もちろんだ!余裕でクリアしてみせる!ベストを尽くしてね!」マイク「無理は禁物ですよ?」

朝日英雄は音楽を聴くのが趣味で、1日に16時間くらい聞いている。かなりの音楽オタクで、英雄もショパン好きだった。ファイバルン
との共通点の一つだ。朝日英雄はいわゆるニートで、精神病を患っていて、働けてなく、親に養ってもらっていた。そんな情けない自分を
朝日英雄は許せなくて、毎日、自分に不満を持っていた。しかし、ある日から平凡すぎた朝日英雄の人生は大きく変化していくのである。
ある日の昼、寝ているときに不思議な現象が起きた。寝ているときに、ファイバルンの
ことを思うと、なんと顔のおでこがうずうず、むずむずして、英雄は宇宙空間に似た、というより、宇宙空間にしか見えない空間に身体ごと
放り出された。そして、その宇宙空間を進んでいくと、ある赤い星にたどり着いた。そこの星に降りてみると、たくさんの見たことない
宇宙人たちがうようよと地球みたいな繁栄した文化を持ち、生活していた。英雄は夢なのか現実なのかわからなかったが、とにかくその赤い
星を探検してみることにした。

見たこともない言語、文字がたくさん看板などに書いてある。車などがたくさん通っている車道の横断歩道に出た。地球と酷似している。
しかし、車を運転しているのは地球人がイメージしやすい宇宙人、グレイタイプの宇宙人もいたが、全く想像がつかないような姿形をした
宇宙人もちらほらといる。車も地球で使われているような車を少し改造した感じになっているがタイヤがない。空中に浮いている。
また、空中にも道路が整備されていて、たくさんの生き物たちがうようよしている。高速で移動しているものもいれば、のろのろと移動
しているものもいて、様々で速度制限はないみたいだ。英雄は多分、ガソリンみたいなエネルギーは使用されてないのかもと予想
したが、事実、その通りであった。この星では電池自動車で統一されていて、有害な排気ガスを生み出さないようになっているらしい。
充電式で、ガソリンなどを必要としない自動車は地球でも考えられ、作られてはいるが、普及はまだあまりしていないが、この英雄
が立ち寄った星では、充電式電池自動車などの電気により、物体や機械を動かす技術が普及されていて、みんな使われているらしい。
また、自動運転が発達していて、ほとんどのこの星の自動車は自動運転で整備されていて、交通事故が極端に少なくなった。マニュアル操作
での運転は禁止されているみたいなのだ。と、英雄はこの星の様子を見て、そう予想した。どこまで正しいかは実際に調べてみない
とわからないわけだが、8割以上正しいという予感はあった。空中に浮かび、星を探索していると、いきなり5人のこの星の警察官に
囲まれてしまった。なにやり警察らしい服装をしている。警察「あなたはどちらから来ました?」英雄「私は地球から来ました。寝ているとき
に多分、幽体離脱でもしたのかもしれません。意識ははっきりしていて、寝たことも覚えています。」警察「地球からですか?あなたは
完全な霊体ではないですね。シルバーコードが繋がっています。」英雄「シルバーコードって、肉体と幽体をつないでいる魂の緒みたいな
ものですよね。」警察「ちょっとこちらの警察署まで来てください。」英雄「分かりました。」なんと、英雄はテレパシーで会話できてしま
った。この星の宇宙人たちは日本語なんてわからないはずだが、テレパシーならば、言語は関係なく、通じ合うことが可能らしい。初めて
テレパシーを使い、英雄は動揺を隠すのが難しかった。この星の警察のパトカーに乗っけられ、英雄は警察署へと連行されていった。
そして、警察署に着いた。警察署は白色の建物だった。王様が暮らすような立派な大きな建物だった。豪華絢爛だった。英雄は保護室
呼ばれる場所に留置された。そこは牢屋みたいな場所で布団と枕と毛布が置いてあり、トイレがあり、電子タブレットがあり、様々なこの
星の情報やインターネットや書籍などを閲覧することが可能になっていて、暇つぶしには適していそうだった。この星にも音楽があり、
保護室のスピーカーからはなにやら聞いたことない音楽が聞こえる。この星にもピアノがあるのだろうか。ピアノらしい音も入っている。
英雄は好きなショパンが聞きたくなって、タブレットで調べたが、なんと、この星にもあのポーランドの天才作曲家、フレデリックショパン
の音楽は有名だった。英雄「なんで、この星にもショパンの音楽があるんだ?とにかくノクターン2番が聞きたいと思った。このタブレット
は言語入力はしなくてよく、全てテレパシー、思念による操作になっているので、思っただけで、すべての操作が可能になるので、なんとか
英雄も使いこなすことができた。試しだが、期待はしていなかったが、試しに、日本語操作とテレパシーをタブレットに送ってみると、
全ての言語が日本語になった。英雄「あれ?地球の日本の言語まで完備されているのか?なんでだ?地球と親しい星なのかな?」英雄は
驚いたが、音楽などを楽しんでいた。すると、隣の牢屋に入っている少年に話しかけられた。少年「君、地球から来たの?僕も地球から
来たんだよ。しかも、君と同じ日本人だよ?僕の名前はナツキ。よろしくね。あ、これ食べな。ガムだよ。」ナツキがなにやら目をつむり
手に力をこめると、一つの四角いガムが現れた。淡いピンク色をしている。英雄「ありがとう。ん?友達になろう?」ナツキ「そう、
友達になってほしいんだ!」英雄「分かった!君と僕は友達だ!あまり人から友達になって!と言われたことが無いから嬉しいよ!ありがとう
!」どうやら、ガムに思いを込めて渡したので、その想いをこめたものが英雄に伝わったらしい。

少年と雑談を交わして、仲良くなっていると、なんと英雄の守護霊である「エイコウ」が牢屋に入ってきた。エイコウ「初めまして。
私はエイコウと言います。英雄君、あなたの守護霊です。よろしく!目を離しているすきにこんなところに来ていたんだね。心配したよ。」
英雄「守護霊?本当に僕の守護霊なの?スピリチュアルを少しかじったことがあるけど、やはり守護霊っていたんだ。まあ、いるとは思って
いたからあまり驚かないけれど。」エイコウは白い浴衣姿で現れた。温泉に入ってきたみたいな雰囲気を醸し出していた。エイコウ「さあ、
帰りましょうか?」英雄「そうだね。ここにいてもどうしようもできないし。なんか早く僕も帰りたくなってきたよ。」エイコウ「その
通りですよ。あなたの正体が知れてしまったら、ここの星は大パニックになりますよ!!!」英雄「えっ、なんで?なんで大パニックになる
の?僕の正体だって?なにかあるの?」エイコウ「いや、後で話しますから。」英雄の守護霊であるエイコウは英雄を連れて、地球に帰る
ことにした。英雄「でも、鍵がかかっているから、まだ出られないよ。やはり、正式に手続きしてから出ないと。」エイコウ「あなたは自分
が霊であることを忘れたのですか?どんな壁もすり抜けられます。鍵なんてなんの効果もないのですよ。さあ、行きましょう。私の肩を
つかんでいてください。瞬間移動して、地球に帰ります!」英雄「ちょっと待って!ナツキ君!君は大丈夫なの?一緒に地球に帰れないかい
?せっかく友達になれたのにもうお別れなんて嫌だよ!」ナツキ「大丈夫、近いうちにまた会えます!」英雄「そうなの?ナツキ君、本当に
さっきの言葉、嬉しかったよ!じゃあね!」
英雄は言われた通りに守護霊のエイコウの肩をつかんだ。すると、一瞬にして
英雄は目が覚めた。起きたのは地球の自宅だった。英雄「あれっ、守護霊は?エイコウは?」探したが、どこにもいなかった。悪い夢でも
みたのだろうか?全て夢だったのだろうか?英雄は結局、なにもわからぬままだった。英雄「もしかしたら、全て夢だったのかな?まあ、
面白い夢を見れたからいいか。そうだよ、違う星に行くとか、ありえないよね?」辺りを見ると、日が沈みだし、夕方になる頃だった。
母親である朝日祐子がいきなり部屋に入ってきて、祐子「ごはんできたよ!今日は特別な手作りハンバーグよ!」と嬉しそうに話しかけて
きた。英雄はハンバーグを食べに、リビングへと向かった。


朝日英雄はインターネットに載っている広告に、「あなたの未来を占います!」というのがあったので、無料鑑定で占ってみた。
その結果「これから世界を大きく変える可能性がある人物です。」という占い結果が出た。それから、違う種類の未来を占うサイトでも
同じような結果が出た。5種類の占いを試したが、全て「この世の救世主です。」「太陽」「火を放つ人間」などと出てきた。
朝日英雄は本格的に未来を占うこの占いに興味を持ち、ハマっていき、世界一有名な占い師である「ジュリー」に占ってもらいたいという
強い欲望が現れた。しかし、ジュリーはブラジルアマゾンに住んでいた。世界一遠い国に住んでいる。なかなか叶わない願いだった。
しかし、ジュリーについて調べているうちに、近々、日本の沖縄を訪れるという情報が載っていた。滞在期間は3日らしい。
朝日英雄「ジュリーにどうしても自分の未来を占ってもらいたい!どんな結果が出るだろうか?」ワクワクが止まらない英雄は沖縄まで
10万で行けることを知り、必死に10万稼ぐことにしたが、英雄は精神的な病で、なかなか働くのが難しい状態にあった。しかし、お金は
必要だ。どうしよう。迷っていた。ある日、アルバイトをやはりするしかないと考えた英雄は大工の短期アルバイトの面接をしてもらうこと
になり、その面接会場へと向かっている途中に、道を尋ねてきたおばあさんがいた。どうしても道を教えてもらいたいとしつこいが、
アルバイトの面接があるので断ろうとしたが、良心が痛み、結局、おばあさんの道案内をアルバイトの面接をドタキャンしてまで、してあげ
た。もう世界一の占い師、ジュリーが沖縄まで来る日は10日後だというのに。急いでいるのに。それでも、英雄はおばあさんの道案内を
してしまった。理由はひとつ。重い荷物を持っていて、とても辛そうで、放っておけなくなったのである。結局、おばあさんの道案内を
してあげた。道を案内すると、ある一つの家にたどり着いた。それがまたとんでもない豪邸で、英雄はびっくりしてしまった。おばあさん
「ありがとうございます。重い荷物まで持っていただいて。よかったら、お茶でも飲んでいきなさい。」どうせ、アルバイトの面接はドタキ
ャンしたし、時間が空いたので、英雄はおばあさんのお言葉に甘えて、そのおばあさんの豪邸に上がっていった。
大きなリビングにはフランスなどによくありそうな洋風の家具や机が並んでいた。おばあさん「お腹空いてない?なにか食べていきますか?」
英雄「えっ、いいんですか?嬉しいです。ちょうど、お腹空いていたんです。」おばあさんは冬には嬉しい甘いホットミルクを出してくれ、
エビのグラタンやマルゲリータピザを出してくれて、それをいただきながら、おばあさんと雑談していた。英雄「実は、最近、占いに
ハマっていて、私は世界一の占い師
と言われているジュリーさんに会いたくて、沖縄に行くために飛行機代を稼ぐために
アルバイトを探していたんです。今日、アルバイトの面接だったのですが、おばあさんの道案内
でドタキャンする形になりました。しかし、逆にこんなごちそうまで食べさせてもらって、逆に良かったです。ありがとう
ございます。」おばあさん「ジュリーだって?それ本当かい?なんと不思議なことじゃ。実はジュリーは私の娘なんじゃよ。
こんなことってあるのね。よかったら、ジュリーに会わせてやりましょうか?」英雄「えっ、それ本当ですか?」おばあさん「私の娘だから
ね。鑑定料も無料でやらせますよ。道案内してもらったお礼ですよ。」英雄「夢見たいです。本当にあなたの娘さんなんですか?あの
ジュリーが?すごい!!!!」おばあさん「この日のこの時間にまた、この家に来れるかしら?ジュリーがちょうど来てくれる時間なんだ
けど。」英雄「もちろんです、なんとしても行きます。今日は特別な日になりました!!!」おばあさん「世界は一つ。火と水が現れる
頃に世界は大変革される。」英雄「えっ、おばあさん、どうしたんですか?」おばあさん「実は黙っていてごめんなさい。少し驚かそうと
思って。」すると、おばあさんの顔がいきなりあのジュリーに変化した。ジュリー「こんにちは、英雄さん、あなたを待っていたわ。私が、
あなたが道案内したおばあさん、つまり、わたしこそ、占い師のジェリーなのよ。」英雄「なんだって、いきなり顔が変わっている。どういう
ことですか?」ジェリー「話せば長くなるんだけど、とにかく私は自分自身の未来の占いもできるの。そしたら、朝日英雄って子が私と会いた
がっているということが分かり、あなたに気づかれないようにおばあさんに変装し、あなたにわざと会わせったってこと。英雄君、あなたは
私たち裏の世界では超がつくほどの有名人なのよ?」英雄「何を言ってるんですか?本当にあなたジュリーさんなんですか?」ジュリー
「正真正銘のジュリーよ。ここに複製不可能なジュリーと入ったタトゥーがあるでしょ?これが証拠なんだけど。」英雄は混乱していた。
それも無理はない。いきなり、おばあさんが占い師ジュリーに変身したのだから。ジュリー「英雄君、あなたは私たち裏の世界では知らぬもの
がいない、3回目に現れる救世主なのよ!!!ビックリして、気が動転するでしょうけど、あなたが今世紀の救世主なのは紛れもない事実
なの!」英雄「僕が救世主だって?嘘だ!嘘に決まっている!こんなダメな僕が救世主なんて。」ジュリー「世界一有名で実力のある占い師
である私が100%正しいといったら、本当に正しいのよ。あなたは100%救世主で、これから世界を大きく変革していくでしょう!
私たちと協力して!」英雄「何言ってるんだ!!!僕に世界を変える力があるわけないだろう???」ジュリー「あなたはまだ自分が何者か
分かってないみたいね。まあ、それもそうか。今まで、自分を普通以下の人間と思ってきたのだから。しかし、あなたはとんでもない大物な
のよ?」英雄「ふざけてるわけじゃないですよね?私は5回、あなた以外からも占いをしてもらいましたが、五回とも、「救世主」
「世界の太陽」「世界を大きく変える」などと言われて、びっくりはしていましたが。本当に私は救世主なのですか?」ジュリー「
古代エジプトから発見された太陽の書を知ってる?そこには1000年に一度、必ず世界を変える救世主が現れると書いてあるんだけど。
特に3回目の西暦2000年には強力な救世主が現れ、世界はかつてないほど劇的に進化を遂げるだろう。と書かれているんだけど。」
英雄「それなら知ってますよ。以前、ニュースでも有名になりましたからね。その救世主ってまさか・・・」ジュリー「あなたなのよ、英雄
君。」英雄「・・・」「アハハハハハ」「あなたがいくら言おうが信じられない!妄想に決まっている。」英雄はあまりに壮大な話に頭が
おかしくなりそうだった。すると、いきなりある男性が現れた。男性「そう、英雄は真の救世主だ!これからよろしく!私たち、宇宙人
と協力して、世界を変えていくんだ!」ジュリー「あなた!」男性「こんにちは、英雄君、私の名はヨルメン。地球宇宙人連合軍のトップ
であり、英雄君のサポート係でもあります。よろしく!」英雄「夢でも見ているのか?宇宙人だって?」ヨルメン「とにかく、今は信じられ
ないだろうが、じきにわかる。自分が救世主だってことを。それとも、私たちが本体の姿である宇宙人にでも変身しないと信じてもらえない
かな?」英雄「怖いので結構です。変身だけはやめてください!」

こうして、気が動転しながらも、英雄は自分が太陽の書が予言した3回目の救世主であることを徐々に認めていくのである。

ヨルメン「とにかく、これから起こる出来事を話そうと思う。というよりも、何をしていかなくてはいけないかということだ。地球は
今、一人の太陽系を管理する太陽系のトップが地球の未来を決めるために地球に偵察に来ている。そのトップが地球をこれからどうするか
決めるんだが、もし、そのトップが地球には悪が多く、悲惨な事件が多いから、地球を消滅させるなんてなったら、地球はなかったことに
すると決めたら、人類は終わりだ。そうならないためにも、私たちが地球にいる悪い宇宙人たちの組織と戦っていくんだが。
実は地球にはすでにたくさんの宇宙人たち
が来ているのを知っていたかい?」英雄「そうなんですか?都市伝説みたいな類の話かと思っていましたが。」ヨルメン「その地球に来ている
宇宙人の中には悪い奴らもいて、そいつらが地球の人類を自分たちの奴隷にしようとしたり、支配しようとしたりしているんだ。その悪い
宇宙人たちとこれから我々、EARTH-ONEという善良な宇宙人組織と協力して戦っていかなくてはならないのだ。逃げることは許されない。
覚悟はできているか?」英雄「本当に私が3回目に現れる救世主なんですか?冗談じゃないですか?現実味が湧かなくて、まだ実感がない
状態なんですけど。」すると、ジュリーがいきなりピンク色の見たこともない生物に変身した。英雄「わああああ!」ジュリー「驚かせて
ごめんなさい。私たちは冗談で言っているわけではないの。ちゃんと信じてもらうためには、私たちが宇宙人だってことをまず見せなくては
ならないと思ったのよ。これは、本当のことなのよ。朝日英雄君、いや、FIRE。」少し、悲しそうな表情で英雄をみたジュリーであった。
ジュリーの姿はふさふさのピンクの毛が白色の毛と混じっていて、大きな青色の目をしていて、とても可愛いぬいぐるみみたいに見えた。
英雄「本当なんですね。あなた方が宇宙人だってことは。そして、僕が救世主だってことも。」ヨルメン「ようやく、信じてくれる気になった
か?まあ、落ち着いてこのコーヒーでも飲みなさい。」一杯のコーヒーを出され、英雄はとてもおいしそうに飲み干した。すると、ぐっすると
倒れるように寝てしまった。ヨルメン「いきなりすべては話してしまい、パニックになり、プレッシャーも半端ないだろうから。今は寝ても
らった。これから想像を絶する壮大な仕事が待っているからな。かなり荷が重いはずだ。」ジュリー「よし、これから特殊シールドなどの訓練
をしないとね。」


「太陽系トップによる地球観察日記」

私は、スターバレー、まずは、中学校に生徒になりきって、潜伏してみた。しかし、学校にはいじめが多い。そして、見て見ぬふりする
大人。注意もせず、いじめられた子に声すらかけない。ましてはいじめがあったことを隠し、隠ぺいする学校には嫌気がさした、不登校になり
人生を棒に振るひとが出るわけだ。いじめられたら、行きたくなるわけがない。また、日本という国に潜伏してみた。比較的、治安がいい。
しかし、自殺者が年間3万人近い。若者の自殺率が異常に高い。アメリカでは、拳銃の所持が一般人でも可能になっていて、とても怖い。
少し反感を買っただけで、拳銃で撃たれて死ぬひとがたくさんいるだろう。環境問題では、地球はとても太陽系で一番遅れている。自動車
や飛行機から出る排気ガスが地球を汚染したり、有害な物質を含む日用品などで海を汚したり、地球にとてもダメージを与えまくっている。
安全な日用品を作る会社もいるが、とても少ない。有害な日用品を作る会社が開き直っている始末だ。環境のことはあまり考えずに、売り上げ
などのことしか頭にない。また、中東ではいまだに戦争が起こっていて、難民が出る始末。虐殺されている人もたくさんいる。アフリカという
地域や北朝鮮という国では、とても悲惨な生活をしている国民がたくさんいる。世も末だ。食糧がなく、餓死している子供たちがアフリカ
にはたくさんいる。安全なきれいな水が使用できずに、汚い川の表層水を使っているため、下痢や肝炎などを発症したりしていたり。特に
アフリカは電気も通ってないところがたくさんあり、悲惨な場所である。北朝鮮は独裁者による恐怖政治が続いていて、言葉が出ない。
国際電話を使用しただけで、処刑など、ありえない。国民を何だと思っているだろうか。また、一番は、悪い地球外生命体、宇宙人による
地球征服計画が進行しつつあるということだ。これにより、地球はとても危機をこれから迎えるだろう。FIREによる地球大変革が失敗した
ならば、真っ先にこの地球から人類や宇宙人を一人残らず、消して、余った資源を火星など他の惑星のために使わせようと思う。


英雄「あれっ、ここは?」ヨルメン「トレーニング場だよ。ビルの屋上。私たちの宇宙船の中だ。君は眠っていたのだ。」英雄「トレーニング?」
ヨルメン「ちょっと、こっちにきたまえ。」すると、ヨルメンは英雄の心臓付近を軽く押した。すると、「ピピッ!」という音がした。
英雄「なんだ、今の音!」論より証拠。すると、英雄はいきなりヨルメンをビルの屋上から突き落とした。英雄「わあああああああ!」あっと
いう間に地面にぶつかり、英雄は死ぬとしか思えなかったが、地面に触れる直前に赤いオーラが英雄の体から噴き出るようにたくさん出て、
英雄は地面に直撃せずに、浮かび上がった。」英雄「あれ、なんだこの赤いものは。オレ、浮いている!なんだこれ!!!」ヨルメン「これが
君の特殊シールドというものだ。」ヨルメンもビルの屋上から飛び降りたが、空中を浮き、自由自在に空中を動き回った。
ヨルメン「悪い宇宙人たちについているこの地球を破壊しようとしている悪の人間がいるが
その人間も特殊シールドの持ち主だ。特殊シールドを破り、相手に攻撃を与えるためには、特殊能力を使うしかない。君の場合は火を使う。
そのほかに風を操るものや、水を操るもの、闇を操るものなど、様々な能力者が存在している。君はこれから特殊能力を磨き、悪の人間、
好田大血を倒さなくてはならない。好田は今のところ、私よりも強い。闇を操る悪の人間なんだが、そいつを倒せるのは太陽であり、3回目
の救世主である君しかいないんだ。突然、たくさんのことを言ってしまい、頭がいっぱいになってると思うが。徐々に話していくさ。」
英雄「この赤い火、炎が特殊能力ってやつか。何故、今まで使えなかったのですか?」ヨルメン「君の体は特別な設計になっていて、私たち
しかいじれないボタンみたいなものがあるんだ。そう、覚醒装置。それを押さない限り、能力は開花されないようになっていたんだよ。さあ、
炎の温度も君の自由自在に調節できるはずだが。まず、この木材を燃やしてほしい。今、冬だから、焚火でもしよう。温度が100度くらいに
なるように心の中でイメージして、手から炎が出るように考えてみて。」英雄は手から炎を出そうとした。すると、簡単に炎が手からあふれ
だした。ヨルメン「熱くないだろう?君は炎、火の属性の特殊体質を持っているから、火でやけどしたり、死ぬことはないのだ。さあ、この
木材に火を発射してみてくれ。すべては君の心の中にあるイメージ通りに火が動いてくれるはずだ。ちなみにまだ君は会ってないが、君の
体の中には火の妖精が住んでいる。アーバンと呼ぶ火の妖精だ。君の第2の守護霊みたいな存在だ。なあ、アーバン?」すると、いきなり
英雄の体の中からキレイなオレンジ色、赤色をした、炎の形をした生き物が飛びだしてきた。」アーバン「初めまして!英雄君。僕は火の
妖精、アーバン。君が生まれてからずっと君の体の中で過ごしていたんだ。もう長い付き合いなるんだけど、君は僕に会うのは初めてだよね
?よろしくね?」英雄はまた夢なら覚めてくれと本気で思った。自分が3回目の救世主で、しかも火の妖精だと?英雄がどんなに心の中で
現実逃避しても、これらの出来事は全て、事実だった。アーバン「これからトレーニングなどで忙しくなるぜ!よろしくな!英雄!」
英雄はヨルメンにより、どんどんトレーニングを積んでいった。アーバンが炎の剣になり、武器になったり、アーバンが銃に変身して攻撃
するファイアーショットなどたくさんの技を会得していった英雄。必死なトレーニングにより、肉体改造は徐々にだが、進んでいった。
アーバンはとても英雄が生まれた時からずっと一緒であり、英雄の体内で生活していたので、英雄のことはなんでも知っていた。
足から炎が出て、ロケットみたいに空中を移動する技も会得した。英雄「ぼくが、火の妖精の能力者だって?」ヨルメン「そうだ!知らなか
っただけだ。私たちは君が生まれる前から、君を知っていたが。」そう、英雄は妖精自体は知っていたが、自分が火の妖精の持ち主だという
ことは知らなかったのだ。妖精を持たない人間もたくさんいる。


「大血」

ある男がその英雄のトレーニングの様子をテレビで見ていた。大血「なんと、才能のない男だ。これならばいくら努力しても私の敵にはなり
えないな!アハハハハ」そう、好田大血だ。悪の宇宙人軍団「WS-51」のトップにいる超大物だ。大血「これから世界を征服する上で、
英雄が一番の敵になるはずだが、英雄は今はポンコツだ。まだまだ私の足元にも及ばない。この地球上で一番強いのは私だ。今まで倒して
きた奴らはみんな弱かった。英雄もみるからに弱そうだが、3代目救世主として成長したら、戦うのが楽しみだ。まだ、手は出さないでおこう。
もっと強くなった時に、お手合わせ願いたいな。!」すると、大血の闇の能力の源である妖精「ダークマター」が現れた。ダークマター
「どんなにがんばっても私たちには追いつけません。経験値が違います。心配しなくても、地球制服計画は進みますから安心してください。」
大血「そうだな!この地球は悲惨なことがあふれている。一度、リセットしなくてはならないのだ!」


「ヨルメンによる解説」

この世界には様々な能力者たちが存在する.また、この地球には妖精が存在しており、その妖精と人間は共存して生きている。
朝日英雄は火の属性を持つ妖精「アーバン」悪のトップである好田大血の闇の能力を出す闇の属性を持つ「ダークマター」など、数えきれない
くらいの種類の妖精が存在している。

彼ら妖精を持っている人間たちで行われる大会「世界妖精格闘大会」が毎年、4月に開催される。朝日英雄はアーバンと技を磨き、そこに
出場することになるのだ。地球上にいる何億といる妖精を持っている人間で行われる頂上決戦で優勝者は世界一強いという名誉と世界の
頂点という栄誉を手にすることができる。その優勝倍率はとにかくえぐい。
世界妖精格闘大会で優勝した特典として、現「世界の王」である「トモリスタルン」の直属の最高幹部のエージェン
トになれるという特権を手に入れることができ、様々な任務をこなすことができる。そして、世界でたった一人の世界最大の権力者、大物、
「世界の王様」になれるチャンスすら手に入れられる。
また、賞金は破格の1兆円。今のところ、3回開催
されたが、3回とも、好田大血が優勝している。まだ20歳と若い好田は朝日と同い年であり、すでに次期「世界の王様」との期待が
高まっている人物である。しかし、悪の宇宙人組織「WS-51」のトップでもあり、地球を滅ぼそうと考えているから、絶対に好田を
世界の王様にしてはならない。もし、世界の王様になってしまったら、地球は、世界は終わりだろう!
次回は第4回大会が開催されることになっている。その現、最強の好田大血といつか対決し
倒さなくてはならないという人間が朝日英雄なのだ。第4回大会は都合がいいことに日本で開催される!それまでは猛特訓だ!
ちなみに君の精神病はすでになくなっている。今まで故意に設定された精神病のせいで潜在能力を発揮できないでいたのだ。これから、
君は自身の成長に驚くだろう!だが、
ガッカリするかもしれないが、英雄は今のところ、まだ、世界の上位10%にも入ってない。さらに特別な訓練をして、どんどん
強くならないとお前の敵である好田には勝てない。まだ、好田の足元にも及ばないケツの青いガキだ。今、好田大血に挑んでも、犬死だ。
だから、今は、戦わずに、能力を高めることに集中すればよい!英雄「賞金1兆円か!しかし、3代目救世主が本当に私なのか?こんなに
今弱いのに。名前負けしているように思うんだけど。」ヨルメン「君はまだ、自分の潜在能力を甘く見ている。磨けば光るダイヤモンドだ。
これから才能や能力をどんどんトレーニングにより磨いていけば、どんどん成長するさ。私たち、EARTH-ONEが責任もって、面倒みるさ!」
英雄「頼もしいですね!まあ、退屈するよりはマシか!楽しんでいこう!」英雄は3代目救世主と言われ、使命感に燃えてきていた。

次回の世界妖精格闘大会まであと5か月くらいとかなり期限が迫っていた。世界最強である好田を倒すために、本格的にヨルメンによる
専門的なトレーニングを開始していた朝日英雄はしばらく家に帰らないことを決めた!家族には、「1年間旅に出る!」と置き手紙を残した。

「英雄の手紙」

母親や家族と別れるのはあまりに辛かったが、世界のためにそうするしかなかった。本当のことを話しても絶対に信じてはくれないからだ。
だから、手紙に全ての想いを託した!辛すぎる一時的な別れに英雄は耐えるしかなかった。精神病を患い、社会に貢献できない人生を歩む
と思っていた。社会に貢献したいという気持ちはずっと持っていた。だが、現実はそんな自分を役立てるチャンスがなかった。しかし、今は
自分が3代目救世主という事実を知り、世界のためにできることがあるとわかった。だからこそ、嬉しいし、世界のために自分を使える
喜びを感じている。自分の人生、くそみたいな人生で終わるんだと思っていたら、大間違いだった。今、とても楽しい!面白い
ことが起きている!この地球のために役に立ちたいから、僕は旅に出ます。いつか、必ず帰ってきます!

しかし、意外なことに母親はあまり気にする様子はなかった。勝手にすれば程度で終わった。英雄にはあまり期待していないのである。


「感動の再会」

ヨルメン「今日は君に紹介したい人物がいる。」そう言われて、英雄は空中に外からは透明になっていて見えないようになっている大きな
ヨルメンたちの本拠地である宇宙船に乗り込んだ。ヨルメン「目を閉じていてくれたまえ!きっと驚くだろう!」そうやって、ある部屋
に連れてこられた英雄はいきなり誰かにハグされた。とっさに目を開けた英雄。そこにはなんと、憧れの世界一有名な宇宙飛行士である
ファイバルン・クレスターナーの姿があった。ファイバルン「おお!相棒!やっと会えて嬉しいぞ!」ファイバルンは熱い感動の涙を流しながら
英雄を抱きしめた。英雄「えっ!えっ!えっ~~~!!!!!あなたは!!!!!そんなバカな。バーチャルか?高度な映像か?3Dか?
ファイバルンさん、あなたは亡くなったはずじゃ!なんで会えるんですか?」ファイバルン「ここは特別に
幽霊が実体化できる場所になっているんだ。死んでから霊が住む霊界と君が住んでいる物質界と繋がっているんだ。死んだら、無になるんじゃ
ないんだよ!霊として生き続けるんだ!」英雄「こんなことってあるのか!嬉しい!!!!」突然、一番憧れていた
スーパースターに出会えた英雄は心の底から
狂喜して、喜んだ。二人は強くハグし続けた!ファイバルン「君は自分が宇宙の神だってことをもう知っているかい?ヨルメンさんから
聞いた?」ヨルメン「いや、まだ、英雄が実は宇宙最大の神様であるFIREでファイバルンの相棒だってことはまだ言ってないよ!」
英雄「えっ、どういうことですか?FIRE?宇宙最大の神だって?あなたの相棒だって?どういうことですか?まだ何かあるんですか?」
ヨルメン「実は、いっぺんに話過ぎるとパニックになるだろうからまだ、話さないでおいたんだが、実は・・・」ヨルメンは英雄が
宇宙最大の神であるFIREであること、ファイバルン、つまり、H2Oというもう一人の神の相棒であることを話した。
英雄「嘘だ!それだけはうそに決まっている!ありえるわけがない!!!!!!!!自分がファイバルンさんの相棒だって?仲間だった?
宇宙の神様だった?ふざけすぎですよ!」ヨルメン「残念ながら、事実なんだ!あまりに驚愕な事実にパニックになってほしくないから、
話さなかっただけなんだ!君が3代目救世主として任務を果たして、死んで霊界に帰れば、いずれ嫌でも分かることだからね。」
英雄「僕がそんな神なんて・・・ありえないよ。」ファイバルン「事実だよ!」英雄「そんなバカな・・・それより
ファイバルンさん、会えてうれしいです。夢のようです。今日は特別な日になりました。僕の一番会いたかったというか、僕にとって
一番憧れていた特別な人に出会えたのですから。しかし、信じられない。これは夢か!夢でもいい!嬉しすぎる!!!」ファイバルン「夢
じゃない!現実だよ。相棒。これからたくさんの人を救うんだ。私もできるかぎり協力していくつもりだ。地球は今、大変な時期を迎えて
いる。」英雄「ファイバルン!!!!!!」また、英雄はファイバルンを強く抱きしめた!!!!ずっと涙を流しながら、喜んでい
た。ファイバルンは我が子を見守るように、優しく微笑んでいた。


第4回世界妖精格闘大会に出場するために、英雄はヨルメンとのトレーニングを開始して、ついに5か月が過ぎた。大会が開催される
ので、申し込みをして、会場である東京妖精会館に向かった。そこは大きな格闘会場になっている。何十万人という人が出入りが可能に
なっているのだ。東京妖精会館に向かうために、ヨルメンたちの宇宙船でひとっ飛びですぐに到着した。会場の入り口では、なにやら
何か床を調べて、何か探している少年を発見した。英雄は声をかけた。英雄「あの~何かお困りですか?何か探してるんですか?」
少年「はい、コンタクトレンズを落としてしまって。なかなか見つからなくて困っています。」英雄もコンタクトレンズを使っているので
ひとつ分けてあげた。万能コンタクトレンズというどの視力の人にも対応している貴重なコンタクトレンズだ。少年「ありがとうございま
す。私の名前はライト。よろしくお願いします!!!」英雄「ライト君だね、よろしく!今・・・あれっ、時計が壊れている。今、何時
だろう。」ライト「ちょっとその時計を見せてもらえませんか?」英雄はライトに時計を渡した。すると、ライトは時計を手で包み込み、
手を閉じ、少し力を入れた様子だった。すると、時計が元通りに直ってしまった。英雄「あれっ、時計が直ってる。君、直してくれたの?」
ライト「はい、僕の妖精、電気を操るんです。ワットンといいます。この腕時計の電池は充電式だったので、電気を流し、復活させたのです。
ねっ、ワットン!」すると、水色の色した妖精、ワットンが出現した。
ワットン「コンタクトレンズありがとうございます。私の名はワットンです。あなたは?」すると英雄から火の妖精、アーバンも現れた。
アーバン「この方は朝日英雄といいます。私の名はアーバン。火を操る妖精です。よろしく!」妖精同士、握手したワットンとアーバンで
あった。ライト「朝日英雄さんか、いい名前ですね。まるで救世主みたいな名前だ!」英雄は少し苦笑いした!!!
2人は受付で大会申し込み申請書を提出し、会場の中の格闘技場に入っていった!!!

入っていった先には、大きな人だかりができていた。そこには一人の少年がたくさんの人に囲まれていた。ライト「あの人は好田大血だ。
この大会で3連覇している文字通り、世界最大のスーパースターです。僕もサインもらおうかなあ!」英雄「あいつが好田大血?すごい
かっこよくてイケメンで僕とは大違いだ!でも悪い奴だとライトは分かってないらしい!!!まあ、言わないほうがいいか。僕が3代目
救世主であることも。」ライトは好田のもとに行き、サインを2枚もらってきた。ライト「ねえ、朝日君、君の分ももらってきたよ!!!」
英雄「いや、ありがとう。気持ちだけで充分だ。僕、あまり、あいつのこと好きじゃないんだ。いずれ、倒さなくちゃならないのにサインなん
てもらってられないよ。」すると、いきなり好田が目の前に来て、話しかけてきた。好田「私を倒すだと?朝日君。もっと現実を見たまえ!
今の君は、まだこの大会に出る資格はない。初戦敗退が濃厚だ。」英雄「それはどうも!そうやって油断しておくといい。きっと足元すくっ
てやる!」ライト「好田さん!!!朝日君を知っているのですか?」好田「いや、知らん!ただ、自分のことを過大評価しているようなので
忠告しに来ただけだ!」朝日英雄と好田大血はたがいにメンチ切って、にらみ合っていた。好田「まあ、とにかく初戦、楽しみにしているよ
。」と好田はライトに対戦表を渡した。ライト「あっ、1回戦の君の相手、好田さんだ!!!棄権したほうがいいよ!朝日君!」
英雄「なんだって!!!・・・まあ、いいや。早くやりたくてうずうずしていたんだ。5か月間本気でトレーニングした成果を見せてやる。
」アーバン「そうだね、英雄。経験値を積む上でも最適の相手だ。」ライト「しかし・・・」英雄は早く好田大血と戦いたくてうずうず
していた。

ライトとは一旦、お別れをして、3時間後に1回戦で好田大血との戦闘が始まるので、準備運動をしようと大きな運動場に向かっている
と、英雄は寝ているときに幽体離脱して探検してある星に行った時に出会った少年「ナツキ」が戦闘訓練していた。
英雄「あれっ、ナツキ君じゃないか!僕を覚えているかい?」ナツキ「もちろん、あなたは有名人だからね!やっと会えましたね。」
英雄「そうか!君もこの
大会に出場する予定だったんだね。だから、いずれ会えると言ったのか。」ナツキ「実は最初に英雄君と会った時に君の妖精であるアーバンと
テレパシーで会話していたんだ。アーバンがこの大会に必ず出場すると言っていたからね。だから、近いうちに会えると言ったんだ!僕も
この大会に出るつもりでいたからね。僕の妖精は植物を操る妖精なんだ。サイエルス、出てきてごらん。」そうすると、ナツキの体から
キミドリ色の光を放つキレイな赤いチューリップの花のような妖精が現れた。サイエルス「よろしく!英雄さん。いつかあなたと戦ってみた
いです。私たちは第5シードなのですが。好田よりも英雄さんと私はお手合わせ願いたいです!」英雄「そうなんだ!まあ、好田は必ず
初戦で僕が倒すから心配いらないよ。君こそ、順調に勝ち進んでくれよ!!!」サイエルス「はい!!!!」ナツキ「英雄さん、じゃあ、
今度会うときは戦いで!」英雄「楽しみにしているよ!じゃあ、僕たち行くね!」英雄はナツキの邪魔にならないようにすぐにその場を
立ち去った。そして、戦うための準備を着々と始めた。

「朝日英雄VS好田大血」

実況「第1回戦の相手は大会最注目プレイヤーの好田大血と全く誰も知らない少年との戦いだ!!!どちらに勝利の女神は微笑むのか!
さあ、バトル開始!!!!!」

英雄は戦闘しやすいような赤い戦闘着に着替えていた。好田大血は全身、真っ黒いユニフォームで登場した。
好田「その表情、大した自信じゃないか。大体のプレイヤーはオレを見て、怖気づき、逃げ出すというのに。どうして、そこまで自信過剰
になれる?」英雄「すでにお前を倒す力はつけてきたと思っているからだ。大体、お前こそ、自信過剰じゃないのか?俺を誰だか知らない
ようだな!」好田「3代目といえば分かってくれるか?」英雄「なっ!!!!知っていたのか?私のこと!」好田「オレを誰だと思っている
?それより早くかかってこい。無駄話をしている時間は嫌いだ!」英雄「そうするよ!」英雄はいきなりショットガンの形をした炎でできた
武器を腕から出現させ、好田大血に何発か炎の玉を発射した。2メートルくらいの大きさのかなり大きな炎の玉で、温度は100度くらいに
調節した。しかし、好田はその炎の玉に手から闇の力であるダークエネルギーの塊を出し、ぶつけ、相殺してしまった。好田「様子見なんか
意味ないぞ?お前の全力を出さないと、俺は結局倒せないぞ?」英雄「わかってるよ!!!」英雄は体内から爆発的なエネルギーの炎を
出現させ、好田に向かっていった!そう、英雄は同士討ちを狙った。英雄「好田に勝つためには、同士討ち覚悟でつっかかっていくしか
ない。すべてのエネルギーを使い切り、好田に炎の攻撃をぶつける!」空中に舞い上がりながら、好田に近づき、好田に抱きついた。
好田は何の抵抗する様子もない。英雄は全てのエネルギーを使い果たすつもりで、好田にありったけの炎をぶつけた。しかし、好田の
特殊シールドには全くダメージを与えられていない様子だった。好田「ここまで愚かだったとは。君には失望したよ!頭が悪すぎる!!!」
好田は全身からダークエネルギーを放出させ、炎のエネルギーを全て吸収してしまった。英雄はもうエネルギーの9割を使い果たし、
ただ、動揺した様子だった。そして、好田のダークエネルギーは英雄を包み込み、英雄の妖精であるアーバンのエネルギーを全て奪い取って
しまい、それを自分のエネルギーにしてしまった。英雄のエネルギーはゼロになり、試合終了になった。そう、妖精のエネルギーが無くなった
ら、無条件で試合終了になるルールが定められているのだ。英雄は強がっていたが、結局、初戦敗退した。好田には傷一つつけられなかった
みたいだ。英雄は放心状態になった。審判「ピピー!試合終了!勝者、好田大血」。観客からは壮大なる声援が響いて、英雄は自信をなくし
た様子だった。好田「エネルギーはもっと考えて使うべきだ。次戦うときは、もっと成長していることを願うよ。」英雄「ちくしょー!」
結局、あっという間の5分くらいで試合は終了して、初戦敗退した英雄は落ち込んでいた。ヨルメン「気にするな!実は最初から好田と
戦って勝てるとは誰も思ってない。まずは戦闘慣れさせるために今回は参加させたんだ。まだ5か月しか本格的にトレーニングしてない
。気にするな。これからトレーニングしてどんどん実力をつければいい。」英雄「傷ひとつつけれなかったのは悔しいよ。せめて、一発
くらい攻撃を成功させたかった!それが目標だったのに。」こうして、英雄にとっては期待外れに終わった第4回世界妖精格闘大会になった。

英雄との戦いを終え、好田はユニフォームを脱いだ。すると、左手にやけどの跡があった。好田「まさか、あいつが?私の特殊シールドを
少しだけでも凌駕したというのか?」少し、悪い笑みを見せた好田であった。

結局、第4回大会も、好田大血の優勝に終わり、好田の4連覇になった。4年連続世界最高の能力者として、好田は表彰された。
好田の名声は想像を絶するものになっていた。悪い宇宙人「好田様、さすがでございます!同じ仕事仲間として、鼻が高いです!」
好田「これから地球を変えるのは英雄じゃない。この私だ。」悪い宇宙人2「当然でございます!計画は一寸の狂いもなく進んでおります。」

 


大会が終わり、久しぶりの休日を楽しんでいた英雄は、朝起きて、テレビのいつも見ているニュースチャンネルを見ようとしたら、驚愕の
ニュースが飛び込んできた。

「突如、地球の軌道上に超巨大小惑星が現れました。昨日までなかったはずです。世界の天文学者や科学者などは言葉を失っています。
このままでは後1か月もしないうちに地球に衝突して、地球の人類は滅亡するとのことです。地上は今、大パニックになっています。」

英雄「なんだこれ!何が起きたんだ?????とにかくヨルメンはどうしてるんだろう!!!超ヤバいよ!!!聞いてないよ。こんなの。」
英雄はすぐにヨルメンに電話して、会うことにした。いつもの宇宙船ではヨルメンとその他多数の善良な宇宙人たちによる
宙組合「EARTH-ONE」の集会
が行われていた。英雄もそこに加わった。英雄「ヨルメン、大変だよ。どうするの?」ヨルメン「私たちも今、頭を悩ませているところだ。
いきなり現れたこの小惑星。原因は不明だ。どこから現れたことすら見当がつかない。誰の仕業なんだ?」英雄「ヨルメンたちの宇宙人たち
の力でどうにかできないの?宇宙人たちの力って凄いんでしょ?」ヨルメン「あれほど巨大な小惑星を地球に何の影響もなく取り除くのは
私たちEARTH-ONEでも至難の業だ。方法が分からないでいる。」英雄「そんな・・・。じゃあ、他の星の宇宙人たちに協力してもらえば?」
するとファイバルンも会話に加わった。ファイバルン「いや、相棒。今、それは無理だ。今、宇宙では渡航禁止措置が実施されている。
他の星に行ったり、他の宇宙人たちの星に行くことも、宇宙船で宇宙を移動することも禁止されているんだ。自分たちだけの星でしか今は
活動してはいけないことになっているのだ。」英雄「えっ、、・・・ちょっと待って。今から約半年前に僕は寝ているときに幽体離脱した
のか知らないけど、宇宙空間を冒険し、ある星にたどり着き、冒険したことがあるんだけど。幽体離脱すれば行けるってこと?」ファイバルン
「いや、幽体離脱しても行けないようになっているはずだが?夢でも見たんじゃないか?」英雄「でも、その冒険した星でナツキっていう
少年に会ったんだ。その少年が地球の僕が参加した第4回世界妖精大会にいて、会ったんだよ。」ヨルメン「ナツキ君って、その冒険した
星で会った少年なのか?なんで地球に来れるんだ?また、なんで英雄はその星に行けたんだ?今、宇宙全体で移動禁止命令が出ているのに。
ただの夢じゃなく、幽体離脱でもなかったということか?」
英雄「ぼくはとにかく僕の守護霊のエイコウにその星に滞在していたら、いきなり会って、エイコウが目を閉じていてくださいといって、
目を閉じたら、一瞬で寝ている状態から目が覚めて、地球に戻ってこれたんだよ。。」
ヨルメン「寝ているときにその星に行けたんだよな?英雄の守護霊である
エイコウに聞くしかないが、今、エイコウはさぼっていて、いないんだ。だから、ナツキにどうやってその星から地球に来たのか聞くしか
あるまいな。ヨルメン「私は極秘ルートからこの謎多き少年、ナツキの居場所を調べる。もしかしたら、小惑星のことも何か知っているかも
しれん。」英雄「あと一か月!!!タイムリミットまでにあの小惑星を何とかしないと!!!」

英雄はその日の夜、睡眠中にまたおでこがむずむずしだした。そして、また気づいたら宇宙空間を漂っていた。英雄「あっ、この感じ。
前回起こったことと同じだ。少し冒険してみよう。また、地球以外の高度な文明を持つ星を探そう。もしかしたら、頼めば助けてくれる
かもしれない。いちかばちか、できることは全てやってみよう。最善を尽くそう。」すると、また以前行ったことがあるようなナツキが
いた赤い星かもしれない星にたどり着いた。英雄「とにかく今は、急いでいるから、どの星でもいい。とにかく地球を助けてもらうんだ。」
英雄はその赤い星に降り立った。以前行った、ナツキがいた赤い星と同じような雰囲気だった。いや、同じだ。全てが。多分、ここだ。」
英雄はとにかく手あたり次第、その星の宇宙人たちに話しかけた。」英雄「あの、すいません。ここの警察署に行きたいのですが?」
宇宙人「君、この星の人じゃないね。生命データを見せてもらおう。」宇宙人が英雄の生命データを確認したら、とても驚いた顔した。
宇宙人「地球から来たの?今、移動禁止命令が出ているのに、なんで来れたの?警察に通報するよ!!!」こうして、英雄は警察に捕まった。
しかし、英雄にとっては好都合のことだった。いや、チャンスだった。

英雄は警察署についた途端、警察の人たちに懸命にお願いをした。英雄「お願いします。いま、自分の星がピンチなんです。デカい小惑星
急に現れ、自分たちの星が丸ごと破壊されそうなんです。お願いします。助けてください。お願いします!お願いします!」英雄はいちかばち
か、この星の人たちなら、なんとかしてくれるんじゃないかという希望を胸に、土下座して、頼んだ。警察官「地球が消滅する危機らしい
ですね。今、調べてみました。しかし、私たちには移動禁止命令が出ていて、助けには行けないのです。あなたはどうやって来たのですか?」
英雄「寝ているときに気づいたら、宇宙空間にいて、この星にたどり着きました。実は、以前も同じ方法でこの星に来たことがあるのです。」
警察官「それは興味深い話ですね。つまり、宇宙を移動できるルートがあるということになりますが。極秘ルートが存在しているのかな?」
英雄「そこまで詳しくは分かりませんが、とにかく地球がピンチなのです。助けてください。」警察官「あなたの体からシルバーコードが
出ていますね。魂の緒と言われるものです。これをたどっていけば、地球に行けるかもしれません。ですが、私たちがこの星の宇宙船で
地球に向かい、小惑星を取り除き、地球を救うためには、この星の偉い人の許可が必要になります。この星のトップに会いに来ますか?
どちらにしろ、移動禁止命令を無視して、こちらに来られたあなたをほっておくことはできません。この星のトップのところまで案内します。」
こうして、この赤い星のトップに会いに行くことになった。

警察官に連行された英雄はタクシーらしき車に乗せられた。警察官「この星、ジェルンは地球より約1億年ほど先を行った発達した文明を
持っています。私たちの力があれば、地球から小惑星を取り除くことは可能でしょう。しかし、トップを説得できるかどうかです。移動禁止
命令が出ているのに、わざわざその禁を破ってまで協力してくれるかどうか?それなりの理由と見返りが必要になります。私は地球に助かっ
てほしいし、消滅してほしくありません。応援していますよ。ちなみにトップは敬語を使うより、タメ口で話すほうが親しみを感じ、好意
的に扱ってくれると聞いたことがあります。実践されてみてはいかがでしょうか?」英雄「ありがとうございます。実践してみますね。」
英雄は自分が3代目救世主だと本気で信じていて、使命感に駆られていた。本当に救世主ならば、これくらいのことは当然だと思っていた。

そして、この星「ジェルン」のトップ「ドバル」は今、自宅にいるらしい。仕事の休日らしいのだ。だから、ドバルの家に行くことになった。
そこは普通の民家で、家の大きさも普通だった。ただ、赤いじゅうたんがたくさんひかれているところを警察官に案内された。
警察官は英雄にとって3人目の警察官だった。この星の最大の都市である「ガローラ」の警察官に引き渡されていた英雄。最初の愛想のよい
警察官と違って、2人目は無口で表情をひとつ変えないつまらない警察官だった。3人目はオカマな警察官でデートに誘われたりした。
3人目の警察官「お休み中、失礼します。警備員のハルンです。実は地球から来たという謎の少年がドバルさんに会いたがっているという
ことなの連行してきました。」
地球の携帯電話に似た機械で誰かと話している。もしかして、電話の相手はドバル本人か?すると、目の前のオートロック付きの玄関の3重扉が
自動で開いた。そして、また、警察官についていくようにしてドバルというジェルンのトップの家にあがりこむことに成功した。

紫の王冠みたいな派手なものをかぶり、ドバルは豪華な椅子に座っている。そう、ドバルの部屋へと案内されたのだ。
ドバル「君が例の地球から来たという謎の少年かね?」英雄「そうだよ!」ドバル「どうやって来た?今、宇宙では渡航禁止命令が創造神
であるアルキノーバス様から出されている。どうやってきたんだ?」英雄「寝ている間に知らない間に宇宙空間にいたんだよ!!!知らない
よ!どうやってきたかは!!!それよりオレの住んでいる星である地球を助けてくれよ!!!超巨大な小惑星が衝突しそうなんだよ!!!」
ドバル「何故、ため口なのかね?そんな礼儀知らずの頼みを聞いてやる必要はない!」英雄の心の声
「えっ、確か、さっき警察官がため口のほうが親しみを感じて、頼みを聞いてくれるって!!1嘘だったのか?ヤバい!!」
英雄「す、すいません!!!ちょっとあまりに窮地にたたされていて、気が立っていました。申し訳ございません!!!」ドバル「どちらに
しろ、創造神アルキノーバスの命令を逆らって、地球まで行くことはできない。こちらのリスクが大きすぎる。第一、こちらがそうやって
あげたところで何の得になるというのだ?残念ながら、君はしばらくの間、違反者として拘束させてもらう!!!」
英雄「そんなのあんまりです。お願いします!!!お願いします!!!時間がないです!!!」ドバル「連れていけ!!!」こうして、
英雄の頼みは断られ、あっさりまた警察官に連行されてしまった!!!

連行途中、英雄は絶望で言葉を失っていた。英雄「地球は終わった。」連行されていると、なんとドバルの家の庭に来てみると、隣の
家が火事になって燃えているではないか?英雄「えっ、火事だ!!!火事になっていますよ!!!!」警察官「大変だ!あの家にはドバル様
の大事な家族たちが住んでいるんだ!!!!無事なのか?もしかしたら・・・」英雄「えっ、助けないと!!!」警察官「しかし、あの火で
はとても中には入れない。こちらが死んでしまう可能性のほうが高いよ。救急車を呼ぶしかない。」英雄「救急車が来るまで待てませんよ!!
どいて!!!!!」火事になっている家の中に入ろうとした英雄は警察官に止められた。警察官「死ぬぞ!!!やめておきなさい!!!」
英雄「でも、ほっとけないんだよ!!!」
英雄は警察官を振り切り、火事になっている家の中に入っていった。英雄は迷わなかった。「地球の危機より、目の前
の危機!!!」目の前の危機を救えないで、地球が救えるのか!!!英雄は中に入っていった。幽体になっているとはいえ、火事の火の熱さ
は直に感じ、英雄はとても辛いが、耐えて、家の中で必死に声を出した。「助けにきました!!!誰かいませんか!!!!誰かいませんか
!!!」何度も言っても返事がない。英雄「もしかして、全員煙に巻かれて窒息死してしまったのか?」しかし、結局誰も見つかぬまま、
英雄はあまりの火の熱さに気絶してしまった。幽体なので死にはしないが、最悪な丸焼けの苦痛を伴った。警察官が即座に呼んだ救急車が来て、
消防活動をして、火は3時間後に消し止められた。英雄はずっと3時間、炎の中にいた。気絶して倒れているところを救急隊員に発見された。
すると、ドバルがいきなり火事現場に姿を現した。ドバル「その少年は私が預かる。」そういって、英雄はドバルに抱かれて、また、ドバルの
部屋へと連れていかれた。豪華なベッドでドバル本人に介抱されて、英雄は目を覚ました。

ドバル「目が覚めたかね?英雄君!!!」英雄「ここは!!あっ、そうだ、ドバルさんの家が火事になったんです。ドバルさんの家族の命
が危ないかもしれない。助けないと!!!」ドバル「英雄君は自分がそんなひどい目にあってでも、私の家族のことを気にかけてくださるの
かね?安心したまえ、君も私の家族も無事じゃよ!!!!」ドバルは英雄の行動に感動して泣いていた。ドバル「英雄君、本当にありがとう。
私の家族を助けようとして、熱い火を浴びて、辛かっただろう!!!君は本当にやさしい子じゃな!実は
今まで生きてきて自分だけのことしか考えないやつらばかり見てきた。
しかし、君は違った。君みたいな人間は稀じゃ!!自分をホメてあげなさい!!!」英雄「地球が滅ぶというのに自分をホメられる心境では
ないんです。ただ、もし、あの火事で誰かが死んだら、その人の家族が悲しむと思って。そんなのイヤだと思って。」ドバル「安心したまえ。
地球は助かるぞ!!!私は考え方を180度変えたのだ。君みたいな人には何かしてあげないといけない
と思ったんじゃ。地球を助けるために私たち
ジェルン軍は全力でサポートすることにする!!!」英雄「えっ?」英雄から涙がこみあげてきた。「本当ですか?ありがとうございます。もう
時間がないんです!!!」

こうして、英雄の利他の行動により、ジェルンという星を味方につけることができた英雄であった。

 

地球では超巨大小惑星の衝突の危機により、新聞には「この世の終わり!!!ノストラダムスは正しかった!!」などという見出しがおどった。
全世界で大パニックになっていた。しかし、地球人類はなすすべがなかった。あまりに小惑星が巨大すぎて、人類の力ではどうしようもでき
なかったのである。


あと小惑星衝突まで1か月しかなく、途方に暮れるしかない地球の人類たちはあきらめモードになってしまっていて、どうせ1か月後には
人類は確実に滅ぶのだから、仕事しないで家でダラダラしていよう、遊びまくろうという人たちが増えていった。

ある日、好田大血の屋敷で

好田大血「ふん、今のところ計画通りだ。あの小惑星を地球に衝突させる寸前に私がダークエネルギー小惑星を消し飛ばせは私は
地球を救ったヒーローとしてさらに株が上がるだろう。そしたら、私が次期、世界の王に任命される可能性は更に高くなる!!!」
ワイングラス片手に、大きな屋敷でのんびりと小惑星事件の黒幕として地球人類がパニックになるのを楽しそうに見つめていた好田大血は
自分のことしか頭にない利己的な人間であった。自分が世界の王になるためなら、いかに人類が傷つこうが、苦しもうが構わないのである。
自分が世界を支配するためならば、多少の人類の犠牲は仕方ないとさえ思っている男なのだ。


ヨルメンの宇宙船で

ヨルメン「あんなにデカい小惑星がいきなり現れることはありえない。誰かの仕業に決まっている。とにかく今はあの小惑星
取り除くことを考えなければならないが、それが至難の業だ。宇宙の渡航禁止命令が出されているから、同胞がこちら地球に来ることが
できない。どうしよう。」

ジュリー「とにかく英雄も入れて、対策会議を開きましょう!!!!」

ヨルメンとジュリーが密かに朝日英雄の家に行くと、なんと、就寝中の朝日英雄のおでこから謎の宇宙空間へと続いたルートが
伸びているではないか。
ヨルメン「なんだこれは?おでこに別の宇宙空間への入り口が開いている。英雄のシルバーコードもそこから伸びている。
こんなの見たことない。英雄の体の仕組みは知り尽くしているつもりだが、まだ、私の知らない使い方でもあったのか???まあ、とにかく
このシルバーコード
をたどっていけば、英雄がいる場所へと着き、英雄に会えるはずだ。」ジュリー「行きましょう!!!」
アーバン「待ってください。今、宇宙では移動禁止命令が出されている。この宇宙空間にもしパトロールがいたら、捕まりますよ?だから私は
私は英雄の後をついていけず、ここで待機してました。」
ヨルメン「アーバンは寝ている英雄の体の見守りをしてやってくれ。」アーバン「はい、かしこまりました。どうか、ご無事で!!!」

ヨルメンとジュリーは朝日英雄のシルバコードを頼りに、ずっと宇宙空間を進んでいった。すると、ある超大きな宇宙船の大群が見えてきた。
シルバコードはあの宇宙船の大群の一番大きな宇宙船から伸びている。英雄もそこにいるということだ。

ヨルメンはその宇宙船に乗り込んだ。ヨルメン「こんにちは。地球という星から来ました。ヨルメンと申します。朝日英雄さんが乗っている
みたいなので、会いたいのですが。」15分後、英雄に再会したことができたヨルメンは今まであったことを英雄から聞かされた。
英雄「実はこの宇宙船はジェルンという星の宇宙船で、私がそのジェルンのトップのドバルさんに気に入られ、地球を今すぐに救ってくれる
ことになりました。この宇宙船の大群は小惑星を取り除くために用意されたものです。」ヨルメン「そんなことがあったのか。英雄、君って
やつは。期待以上のことをしてくれたな。私たちもどうしたらいいか悩んでいたが、君のおでこから別の宇宙空間へと繋がっていたとは。
君にはまだまだ謎があるみたいだな。私すら知らない謎が。」英雄「どう小惑星を取り除こうか考えたのですが、とにかくジェルンの人たち
には小惑星だけでなく、地球のすべてを救ってもらうことにしました。そのプランが・・・ジュリーさんに聞いてください。私の心を読み取る
力があるのですからもう会った瞬間から理解しているはずです。」ジュリー「英雄くん、成長したわね。その心を読み取る能力については
秘密にしておいたはずなのに。」英雄「あれだけの占いできるのは心を読める方でなければできませんから。」ジュリー「
よく気づいたわね。そう、ヨルメンには私から話すわ。」
こうして、壮大な地球救済物語が始まった。

ジェルンたちの宇宙船は、第2の宇宙空間から、地球のある第1の宇宙空間へと地球の位置と場所を調べて、ワープした。
ドバル「英雄よ、君は自分のところに戻っていなさい。私たちが今から、小惑星を取り除き、地球を救う。シルバーコードをたどれば
自分の体にたどり着けるはずだ。あとは、私たちに任せなさい!!!」英雄「えっ、でも。いいんですか?」ヨルナン「アーバンが心配
して見守っているぞ?英雄君。早く、自分の火の妖精に会ってやりなさい。さみしがっているだろうからな。」ジュリー「そうよ。」
こうして、英雄は自分の体に戻ることにした。しかし、シルバーコードをどれだけたどっても地球が見えてこない。無限に続きそうで
不安になったので、起きたい。睡眠中から起きたい!!!と強く念じた。そして、英雄の妖精であるアーバンにテレパシーを送った。
「ぼくはここだ!!!どうか僕を起こしてくれ!!!」すると、アーバンはその強い念ともいうべきテレパシーを受け取り、英雄を
起こした。顔を思い切りファイヤーパンチでビンタしたら、英雄はやっと目を覚ました。英雄「痛ったー!!!
アーバン、テレパシーが伝わったか。
起こしてくれてありがとう。やっと家に戻れたよ。でも、もう少し優しい起こし方できないのか?顔が腫れたじゃないか!!!」
アーバン「それくらいの痛みがなんだい!!!それより、小惑星が・・・。全く喜べないよ。」英雄「小惑星のことは
心配するな。地球は救われるよ。」アーバン「えっ、どういうこと?本当?」英雄はあらいざらい、全てをアーバンに話し始めた。

ジェルンたち宇宙船はすぐにでも小惑星を消滅させる作業にとりかかった。小惑星以上に巨大な宇宙船で何度も小惑星に体当たりして、
軌道をずらす作戦は、見事に成功し、小惑星の軌道は地球の軌道からだいぶ遠ざかった。ジェルン軍にとって、小惑星と同じスピードで
宇宙船を操作し、小惑星の軌道をずらすことは朝飯前で、すぐにでもやってくれ、あっさり、地球の危機は回避された。
あと小惑星衝突まで3日をきっていたので、期間的にはぎりぎりだったのだが。

英雄たちの活躍たちを知らない地球人類たちは、いきなり小惑星がありえない方向に軌道がずれたことを「大奇跡」と呼び、地上は
いきなり絶望のふちから、希望のお祝いムードへと変化した。

「信じられません。地球に衝突するはずだった超巨大小惑星の軌道が大幅にずれ、地球は救われました。これは、あらゆる科学者や
天文学者の常識を壊す、まさにありえないことです。」というニュースも流れまくり、新聞も盛大にそのことに触れ、地球人類は元気を
取り戻した。そこに英雄やジェルン軍の活躍があったことを知っている人たちは少ない。

好田大血「どういうことだ?計画が狂った!!!いきなりあのようなことが起こることはまず考えられん。誰かが小惑星に干渉したんだ。
私がぎりぎりになり、小惑星ダークエネルギーで消滅させるはずが・・・・・」

ダークマター「大血さん。たった今、原因が分かりました。原因はあいつです。朝日英雄です。朝日英雄がどういうわけか、移動禁止
命令の出された宇宙空間と違うルートを使い、ジェルンという星に接触し、ジェルンの人たちに助けを求め
小惑星の軌道をずらしたということらしい
です。WS-51が調べました。

好田大血「なにーーーーー!!!!!
あいつだと?ふん、3代目救世主かなんだか知らんが、さすがFIREだけあるな。私の先を行くとは。このままではあいつに
世界の王の座を奪われることになるかもしれない。その前に、あいつを再起不能にするしかないだろう。」

ダークマター「急ぎましょう。コテンパンにしなくては。」好田大血「分かっている!!!あいつの居場所を調べろ!!!」
ダークマター「はい、分かりました。」


ヨルメン「何???好田が血眼で英雄のことを探しているだと?」ジュリー「そうよ、私の占いの結果、そう出ているわ。もう、すでに
英雄が小惑星衝突を防いだってことも知っているみたい。どうして知っているか分からないけれど、なにかコネでもあるみたいね。」
ヨルメン「好田は多分、英雄を始末する気だ。そうとしか考えられん。英雄には行動自粛させ、なるべく私たちの宇宙船の中で生活
させるようにしよう。今の英雄では好田には勝てない。特殊訓練をさらにしていき、英雄を実践で強くさせる必要があるな。」

こうして、英雄は好田大血から逃れるために、ヨルメンの宇宙船で隠遁生活をすることになった。

ヨルメンとの特殊訓練に励んでいる英雄は驚愕の嬉しい事実を知ることになる。

ヨルメンが英雄とまた久しぶりに火の妖精アーバンとのトレーニングを行った時に、体から火を噴射させるトレーニングでは、なんと
以前の35倍の強力な火を出現させることが可能になっていたのだ。ヨルメン「なんということだ。お前の火の能力の質が向上している。
何かしたわけではないのに。何故だ?」英雄「あっ、もしかしたら。」ひとつだけ心当たりを思い出した。英雄「ジェルンのドバルさんの
家が火事になった時に、ドバルさんの家族を助けようとして、火の中に飛び込んでいき、そこで3時間、丸焼けになりました。幽体だから
死ななかったんだけど、その時に火に対する耐性が強くなり、火の能力が高まった可能性があります。きっとそうです。それしか考えられませ
ん。」ヨルメン「以前の35倍の火力にパワーアップしている。これなら、好田大血といい勝負ができる可能性がある!!!訓練を急ぐぞ。!
自分の身は自分で守れ!!!好田に襲われても、太刀打ちできるようにしていかなくてはならない。お前の使命を果たすために、アイツを
倒さないとならないのだ。」英雄「はい!!!そのつもりです!!!」


実は好田大血は朝日英雄の居場所はとうに知っていた。しかし、ヨルメンがついているために英雄には手が出せないでいたのだ。
好田「ヨルメンめ、余計なことをしてくれる。ヨルメンと私は過去に1度だけ対戦したことがある。そのときは、お互いいい勝負だった。
決着がなかなかつかないまま終わったのだ。ヨルメンを甘く見てはいけない。私たちも油断は禁物だ。英雄の潜在能力を甘く見てはいない。
いずれ、私をも倒すかもしれない。ダークマター、私たちももっと強くならなくてはならないのだ。」ダークマター「はい!!!」

こうして、小惑星衝突が回避され、英雄とヨルメンの隠遁生活が行われてから、1年が過ぎた。

また、地球に大大大ニュースが流れた。

地球の現、王様である「トモリスタルン」による重大発表記者会見が行われた。

トモリスタルン「私たち、地球の人類は遥か遠い宇宙に存在する私たちとは異なる文明を持った宇宙人たちを発見した。その宇宙人たちを
地球に招待して、私たちでは手に負えなくなった環境問題や、戦争などの問題など、アフリカなどの貧困など、地球のすべてを救ってもらう
ことになった。地球は他の文明を持つ星より何億年も遅れておる。ほかの星では、星と星での交流や輸入などは当たり前のように行われている
らしい。私たちも、その発達した文明の星のジェルンの人たちの力を借りて、更に地球を住みよい星に発展させていくことを決めた。
細かい話は抜きに、簡潔に話すと、地球より大きな宇宙船を用意してもらい、そこに全人類を移動させて、しばらく宇宙船で
暮らすようにする。その間に、地球のありとあらゆる悪いところを直してもらおうという計画じゃ。私は人類代表として、その提案に従う
ことにした。私たちでは解決できない問題も、彼ら宇宙人ならば解決できるということだ。これから。地球より大きな宇宙船が地球にくる。
皆さんには、また改めて細かい報告をさせてもらう。3年後には地球人類は全員、宇宙船で生活していることになる。地球が宇宙人によって
特に悪いところを直されるということだ。また、後日、連絡する。」

というような超重大ニュースが流れた。英雄「地球はもう人類の手に負えなくなった。環境破壊や難民問題、戦争、貧困など。だから、それら
を解決させようとジェルンのドバルが提案してくれたんだ。世界の王様であるトモリスタルンはすでにドバルと接触していて、全てを聞かされ
たんだ。」

こうして、地球はまたいきなりのニュースにパニックになった。当然だが、いきなり宇宙人たちが来て、宇宙船に乗せてくれ、そこで生活
するなんて夢物語、おとぎ話としか思えなかったのだ。だが、地球はまさに資源もなくなりつつあり、危機を迎えていることはみんなどこか
知っていた。あと人類は100年もたないとすら提唱する学者まで出てきているくらいだ。

3年という長い月日をかけて、朝日英雄を含め、全人類たちはジェルン軍の超巨大宇宙船への引っ越しを開始し始めた。
ジェルンの人たちが主導していったが、今まで見たことない、いることも信じてなかった宇宙人たちを受け入れるのは心の準備が必要だった。
が慣れるのもあまり時間がかからなかった。
住居などはすべて
そのジェルンが用意した超巨大宇宙船に搭載されている。集合場所としては、南極大陸が選ばれた。南極に集合し、そこから宇宙船に乗せて
もらうという手順だ。生活費などのお金も全て実は必要ないようになっている。生活に必要なものは全て無料で使えるようになっているその
宇宙船はさすが1億年も地球の先をいった文明だけあって、とても優れていた。説明すればキリがないが、人類がしっかりと生活できるような
環境に完璧になっているという点では不思議だった。ジェルンと地球は同じ酸素を使ったり、共通点が多く、あまりに似ていたのだ。
必要最低限な持ち物だけを持ち、全人類が南極大陸へと向かうことになった。そこで、宇宙船が地球の上空1000メートル付近まで近づき
その宇宙船から重力装置をうまく使い、吸い上げるような感じで、どんどん宇宙船へと人間が送り込まれていった。この宇宙船移動命令は
強制的であり、地球に残ることは禁止されている。あとから、地球を住みよい星にするための工事の時に、人間がいては邪魔になり、中断せ
ざる負えないためだ。こうして、全人類は3年という計画を待たずして、2年9か月で全人類が移動することができた。ジェルン軍には
とても優秀なコンピュータがあり、地球に人間が残ってないか、一人残らず調べることが可能になっていて、もし、宇宙船に乗るのがイヤで
隠れている人とかも一人残らず全員把握し、見つけることが可能になっていたため、宇宙船移動作戦から逃れられる人は皆無だった。

一方、好田大血は自分たちの悪の宇宙人連合、WS-51の宇宙船に乗り、避難し、生活していた。

好田大血「ちっ、朝日英雄とはしばらく会えなくなるが、まあいい。私たちWS-51はジェルンの命令には従わん。私たちは私たちのやり方
で地球を支配していく。今は待つしかない。いつになるか分からないが、必ず、朝日英雄の再起不能にして、地球の王へと君臨する。」

誰も人類がいなくなった地球で、ぞくぞくとジェルンの人たちが地球へと上がり込んでいった。そして、地球修復作業を開始しはじめた。

朝日英雄とヨルナンはその超巨大宇宙船「コスモスボックス」でひたすら訓練に励んでいった。家族や母親とは一旦、また距離を置いて。
全ては好田を倒すためだった。強くなる必要があることは誰よりも英雄自身が理解していた。様々な技や奥義の習得のためにトレーニン
の毎日が始まった。

宇宙船移動作戦が開始されてから10年後

朝日英雄は素人だった戦闘力も格段に上がり、真の勇者へと近づいた。そして、地球は北朝鮮やアフリカや南極、北極などが特に大幅に
改造されて、立派な都市へと変貌していた。ジェルンの大気汚染改善装置により地球の二酸化炭素が大幅に減り、オゾン層が修復され、
アフリカ地域などでは交通道路などが完璧に整備され、その交通ルールなどの法律も決められており、また、畑などで自給自足できて食糧に
困らないように畑などが用意され、耕された。また、アフリカなどをはじめ、全世界に命となる人体に無害な飲める安全な水が完備された。
また、トイレがない世界だった地域なども含め、トイレの完備も全世界でなされた。下水道の工事などもすべてジェルンたちがやってくれた。
また、天気を自由に操る技術も確立され、台風なども起きなくなったり、雨も自由にコント
ロールできるようになった。挙げればキリがないが、とにかく地球はジェルン軍により改造されていった。とても住みよい星になり、石油
などの資源もほかの星から資源を輸入したりすることで、資源が枯れることはないようになったし、もともと石油を使わなくても生活できる
ように、自動車では充電式自動運転自動車が全世界に配備されたりした。特に、ほかの星から輸入する形を取ることになり、宇宙規模で地球
は発展していくことになった。世界中のありとあらゆる有害物質が消えて、それに代わる無害な化学物質などが使われたりした。アフリカなど
では電気も完備されていて、さらにアフリカ全体に様々な住居が用意され、自由に使ってもいいことになった。足らないことがないように、
住居などはできるかぎりたくさん建造された。とにかく、地球のダメで悪いところ、住みにくいところなどを全て、とにかく全てをジェルン
たちは改革していった。全世界の国で核爆弾の使用と製造を制限し、禁止し、銃などの武器も全て一度、物体消去装置により、世界中の
武器が一度、全て消去された。アメリカでも拳銃の使用は禁止されることになった。全てはジェルンが管理するような状況になり、銃を
使った凶悪犯罪などは軒並み、抑えることに成功した。特に南極、北極はジェルン軍の住処として、地球の安全を監視し、守るために、
ジェルンの滞在本拠地になっていた。地球とジェルンは熱い友情に結ばれるようになった。ジェルンのトップ、ドバルは見返りとして、
地球のきれいな植物や食物などをお互い輸入、輸出しようということになった。ジェルンも地球にしかない特産品に魅力を覚えていた。
そうすればwin-winの関係になると考えていたのだ。ドバルは誠実なので、無料でタダで地球の特産品を奪うことはしなかった。あくまで
平等に等価交換していこうということなのだ。

こうして、宇宙船に移動した全人類75億人は、また、地球へと帰還することになった。あまりに生まれ変わった地球を見て、
その新鮮さに地球の人間たちは狂喜して驚いて言葉が出なかった。喜ぶ者もいれば、余計なことしないでほしかった。という意見も少数だが
いた。だが、ジェルンに感謝する人たちのほうが圧倒的に多かった。超巨大宇宙船の住み心地があまりに快適で気に入ったため、宇宙船に
残る人もたくさんいた。

トモリスタルンはジェルンのトップであるドバルから、朝日英雄のことを聞いて、それに興味を持ったトモリスタルンは朝日英雄を
自分の直属のエージェントにすることにした。こうして、朝日英雄は世界の王になるための一歩を踏み出した。

そのトモリスタルンのエージェント就任式に出席した朝日英雄。

朝日英雄「いきなり、好田と同じトモリスタルンのエージェントになれてしまった。トモリスタルンとは初めて会うから、緊張するな。」
すると、そこに好田大血がさりげなく現れた。好田大血「ふん、久しぶりだな。俺様に勝ったことすらないのに、大したことないお前が
エージェントに就任するとは呆れてしまうよ。」英雄「なっ、好田!!!なんでいるんだ。」好田「私もトモリスタルンのエージェントだと
知らないわけじゃないだろうな。相変わらず、間抜けな奴め。」英雄「この10年で俺も強くなったんだ。いつか、必ずケリつけてやる。」
好田「自信過剰なところはまだ直ってないな。また、前回初めて戦った時の二の舞になるだけだ。恐るるに足らずだ。」英雄「今すぐに
ぶっとばしてもいいんだぞ!!!」アーバン「英雄、落ち着きなさい。トモリスタルンの御前ですよ。」

トモリスタルン「その2人はとても仲が悪いように見えるが、大丈夫かの。これから朝日英雄のエージェント就任式を始める。好田、
司会を頼む。好田「はい」好田は嫌がりながら、不快に思いながら、嫌いなライバルの朝日英雄のために司会をした。トモリスタルンの命令
には逆らえなかった。逆らったら、自分が時期の王になれなくなる可能性があるからだ。
好田「このたびは、朝日英雄様。トモリスタルン様に使えるエージェントに就任したこと、おめでとうございます。私も心から祝福申し上げ
ます。」好田はいやいや、悔しくなりながら、祝辞を読み通した。それを見た英雄は笑いをこらえるのに必死で仕方なかった。
好田「なお、朝日英雄様には、トモリスタルン様の直属のエージェントの証、ルビーの腕時計が贈呈されます。」こうして、トモリスタルン
からルビーの腕時計を受け取った朝日英雄は上機嫌だった。朝日英雄の心の中「いきなり、大出世だ。人生、何が起こるか分からないな。」

トモリスタルン「実はもうひとり、君たちには伝えていなかったが、この少年も私の部下になったぞ。おい、入っておいで。」

すると、なんとある少年が現れた。英雄「ナツキ君、ナツキ君じゃないか。」ナツキ「こんにちは、英雄さん。あの時以来ですね。」
好田「トモリスタルン様、この少年はどのような経緯でエージェントになったのですか?」トモリスタルン「ナツキ君というのだが、この子
はジェルン軍による地球大改革の計画を一から考え、主導してくれたのじゃ。とても頼りになる少年じゃよ。」朝日英雄は嬉しがった。
ジェルンという星に初めて行ったときに友達になった子が、なんと自分と同じエージェントとして活躍できることになったからだ。
好田の心の中「ちっ、また邪魔ものが増えた。」

こうして、トモリスタルンの直属のエージェント3人、朝日英雄、好田大血。ナツキ君は互いに競い合う仲になっていくのだった。